札幌交響楽団 第604回定期演奏会 〜エリシュカ最終公演〜

  • 2017.10.28 Saturday
  • 23:59

おてんき 16.2℃/-4.4℃

 

 

当初、このプログラムはベートーヴェンの3番「英雄」がメインだった。

だから、行くつもりもなかったのだが……

 

ラドミル・エリシュカが、高齢と健康上の理由から日本へのフライトにドクターストップを受けてしまい、

このコンサートが日本での最終公演ということになってしまった。

プログラムも、エリシュカのたっての希望で、

札響に初めて客演した時の「シェエラザード」に変更されたわけだ。

 

大好きな「シェエラザード」。

そしてエリシュカの日本最終公演。

これは聴き逃したら一生後悔するだろうと思って慌ててチケットを購入。

席は、1階の6列目の5,6番。

ちょっと前過ぎるし隅っこ過ぎるけど、むしろ指揮台のエリシュカを間近に見ることが出来た。

むしろラッキー☆彡

 

 

これまで、エリシュカの指揮したコンサートは2度聴いている

「スペイン奇想曲」や「ダッタン人の踊り」、チャイコの「悲愴」……

どの曲も、落ち着いたテンポで、しかもスラヴォニックなサウンドを聴かせる演奏だった。

 

今回も、基本的にはそうなのだけれど、やはり何かが違った!

 

1曲目の歌劇「売られた花嫁」序曲(スメタナ作曲)

冒頭の弦の細かい音符の1つ1つから今まで聴いたことのないような緊張感が漂う。

リズム感も生き生きとして躍動感に満ちている。

今までのエリシュカとは、やはり何かが違う。

 

続くドボルザークの「チェコ組曲」では弦の艶やかな音色が印象的。

ゆったりとしたテンポでたっぷりと歌い、東欧の田舎の田園風景の中に誘われた。

「のだめカンタービレ」で一般に知られるようになったこの曲。

それでも、実演に接する機会は稀で、ボクも今回が初めての体験。

こんなにも鄙びた美しい曲だったのかと、改めて気付かされた。

 

 

休憩をはさんで、メインの交響組曲「シェエラザード」(リムスキー=コルサコフ作曲)

ゆったりとしたテンポでたっぷりと歌い込んでいるのはエリシュカさんの持ち味そのまま。

そして、細部までとても密度の濃い表情豊かな演奏。

管がメロディを歌っている裏で弦が波や風を表現するというコルサコフ特有のオーケストレーション。

バイオリンはもちろん、ビオラもグイグイと波を表現して、嵐の大きさは想像以上。

 

そして、秀逸だったのは3楽章でのピツィカート!

クラリネットやファゴットがソロを吹く裏で、弦がピツィカートを打つ場面、

こんなにも熱く豊かなピツィカートを札響が出せるなんて!

 

コンサートマスター田島高宏のバイオリンのソロも素晴らしかった。

うら若き乙女シェラザードの語りを、時に可憐に、時に妖しく、実に表情豊かに歌っていた。

そして、それを飾るハープのアルペジオも良かった。

このソロが今回の演奏に果たした意味はとても大きかっただろう。

 

もちろん、フルートやオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンなどのソロも素晴らしかった。

何をどう取り出しても、今回の演奏はケチを付ける所がないと言って良いという、極めて稀な演奏だったと言える。

それは、エリシュカとの最後の共演という、緊張感やそれ以上の「想い」が詰まっていたからだろうし、

聴いている我々も、同じような「想い」をもって客席に座っていたからだろう。

 

 

終演とともに、拍手は鳴り止まず、多くの人がスタンディングオベーション。

数えきれないほど、何度も何度もカーテンコールを繰り返し、

その度に「ブラボー!」「ありがとう」という声が飛ぶ。

オケのメンバーがステージをはけてからも、札幌では珍しい一般参賀に出て来てくれたマエストロ。

目に涙を溜め、笑顔で両手を大きく振る姿は、きっとずっと忘れられないと思う。

 

 

 

演奏ももちろん素晴らしかったが、

こうした場にいられたことが、とても幸せだったと感じる。

 

紅葉に彩られた中島公園を地下鉄の駅に向かいながら、

いつまでも、何度も何度も「シェエラザード」のメロディが頭の中で奏でられていた。

 


札幌交響楽団 第568回定期演奏会

  • 2014.04.11 Friday
  • 23:59
  3.8℃/-6.7℃

kitara、久し振りに来ました。

いやぁ〜、いつ以来だろう?
前回は、尾高さんのヴェルディとブリテン
その尾高さんも、今季限りで音楽監督を勇退ということだそうで……
淋しくなります。


さて、今回は札響の主席客演指揮者エリシュカさん。

……と、その前に、
開演前のロビーコンサート♪
ボロディン弦楽四重奏曲

目の前の至近距離で演奏を聴きました。
ノスタルジックなボロディン節、心が温かくなりました。
若いプレーヤーによる四重奏でしたが、落ち着いたいい演奏を聴かせてくれました♪

さて、本番です。

1曲目はベルリオーズ序曲「ローマの謝肉祭」
なんて落ち着いたベルリオーズなんだろう。
フランスの作曲家だの、ローマというタイトルなどは関係ないらしい。
むしろドイツ的と言うかスラヴォニックと言うか……
エリシュカらしさが全開でした。
こういう「ローマの謝肉祭」も、たまにはいいかも。


2曲目はヴォジーシェク作曲の交響曲 ニ長調
ヴォジーシェクなんて初めて聴きました。
分類しちゃえば初期ロマン派?
やや古典的な様子の残った交響曲で、ベートーヴェンの2.5番という感じか?
でも、後のドヴォルザークの5番あたりを思わせるチェコ的な旋律や響きもオモシロイ。
ベートーヴェンと同時代の人だけど、
ベートーヴェンが、当時の都会的な音楽だとするならば、
ヴォジーシェクの交響曲は、田舎の臭いがプンプンする感じ。
聴いていて、とても心地よい感じがしました。

木管楽器の使い方が、当時としては斬新な感じがしましたね。
そして、札響の木管群の素晴らしいこと!
特に、バスーンの響きの表情豊かなこと!!
新しいオーボエ主席さんの響きの美しいこと!!!
次回、ぜひロビーコンサートで木管五重奏を聴きたいものです。


休憩をはさんで、本日のメインプログラムは、
チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」
「悲愴」は、もう何度となく聴いているけれど、今回の演奏は、その中でも特に感傷的ではなかった。
ここは好きずきだと思うけど、ボクは冷静に楽しめました。
ただし……
先のヴォジーシェクではとても表情豊かに演奏していたのに対して、
このチャイコフスキーになると、何度も物足りなさと肩すかしを食らってしまいました。
もっと来て欲しいところで、スカッとかわされちゃう感じが何度も何度も……。
ひょっとしたら、ふだん感傷的すぎる演奏を聴いているから余計にそう思うのかもしれませんが……。

それにしても……
またやらかした人がいましたね。
フライング拍手。
この曲の場合、3楽章の後に拍手が入ってしまうのは、曲の作りからして仕方がないと半ば諦めてはいます。
行進曲で思いっきり盛り上げて終われば、自然と手を叩きたくなるでしょうからね。
それは仕方がないとして……
でも、今回は終わってすぐには拍手は出なかったんです。
「やった!」と思いました。
お客さん、よく我慢した!!

ところが!!!!!!!!

数秒して、1人だけパチパチパチパチ。
すぐに気付いたのかやめたようですが、これはもう「知ったかぶり拍手」でしょ。
曲を知らないのなら、誰かが拍手してからすればいいのに……
残念……
ホント残念……
悪いけど、この拍手がこの曲の印象に与えた影響は小さくないです。
P席の中央に座ってたオジサン、勘弁して下さいな。

ま、それはともかく……
ベルリオーズから、チャイコフスキーまで、全編エリシュカ味満載のコンサートでした。

次は……
モントリオールかなぁ〜♪

♪札響名曲シリーズ vol.3 踊るスラヴの旅♪

  • 2010.11.27 Saturday
  • 23:45

おてんき 4.1℃/-6.3℃



新しく改装された旭川駅からスーパーカムイに乗って札幌へ♪
今日は、札幌交響楽団のコンサートなのです。

ここ数年、ずっと札響に客演しているチェコの巨匠ラドミル・エリシュカの指揮によるスラヴ三昧。
期待はいやが上にも高まります。

最初は歌劇「売られた花嫁」から3つの舞曲(作曲:スメタナ)
今まで聞いてきた札響の音と違う!
これはボクの主観だけど、札響の響きって北欧系のサウンドというイメージがあったんだけど、今日は妙にスラヴォニック。
曲のせいなのか……、いやいやエリシュカのせいかもしれない。
サウンドがスメタナの描いたチェコの素朴な踊りをいっそう生き生きとさせている。
今まであまり好きではなかった曲だけど、なかなか好演。嬉しい誤算でした。

続く、交響詩「禿山の一夜」(作曲:ムソルグスキー)は遅めのテンポ設定で、とても暗く不気味な感じ。
さらに次のスペイン奇想曲(作曲:リムスキー=コルサコフ)も、落ち着いた演奏。
もっと華やかでキラキラしていてもいいかも……。
クラリネットやフルートのソロは良かったけど、独奏バイオリンが大人しすぎ(音量も足りない。聞き取りにくい)なのはちょっと残念。
パーカッション、特に小物打楽器が頑張ってましたね。

休憩をはさんでスラヴ舞曲集から第1,3,5,10,15番(作曲:ドヴォルジャーク)の5曲。
派手さはないけど、躍動感のある好演奏。

最後は歌劇「イーゴリ公」からダッタン人の踊り(作曲:ボロディン)
大好きな曲。以前乙川中学校でも演奏してるし、思い入れもひとしお。
不安だったオーボエのソロは、今日はまずまず。
躍動感と盛り上がりはちょっと抑えめだけど、歌い方がうまいなぁ〜と感心しました。
ボクは、ついついやりすぎちゃうから……。反省。

アンコールは行進曲「剣士の入場(雷鳴と稲妻)」(作曲:フチーク)
これは意外。ひょっとしたらオーケストラで聴くのは初めてかも。
まだ未完成だけど、吹奏楽にアレンジしている曲だし、楽しく聴かせてもらいました。
トランペット、もう少ししっかりしてくれよ。

全体的に落ち着いたテンポ設定と表現で、しっとりと楽しませてくれたコンサートでした。
行って良かった……♪

会場を出た所で、久し振りにお友達とバッタリ!
コンサートを聴きに来てたのかと思ったら、明日のコンサートにトラで出るのでリハーサルだとか……。ご苦労様です。


帰りは、札幌の大通り公園にちょっと寄り道。
ミュンヘン・マーケットとかやってて、ドイツビールやらソーセージやらの良いにおいが……
でも、がまんがまん。
イルミネーションだけ見て、そそくさと帰って来たのでありました。

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