札響名曲シリーズ「モーツァルトx ワーグナー」

  • 2019.10.26 Saturday
  • 23:59

今回は、もし単発だったりしたら、多分わざわざ聴きに行ったりはしないプログラム。

これも、シリーズ通し券のおかげということでしょうか。

 

 

指揮は、首席指揮者のマティアス・バーメルト

 

前半はモーツァルトを2曲。

 

「劇場支配人」序曲は、一般的な快活な演奏ではなく、むしろドッシリとした堂々たる序曲。

モーツァルトっぽくない?

それが狙いなのか?

 

続いて田島高宏(ヴァイオリン)廣狩亮(ヴィオラ)という札響奏者2人をソリストに配して「協奏交響曲 変ホ長調」。

こちらも落ち着いたテンポでゆったりと演奏。

モーツァルトの明るく軽いメロディやオーケストレーションとはちょっとチグハグな感じもするけれど、これはこれで2本のソロが十分に歌えていい感じ。

むしろ、終楽章の華やかさが引き立てられていた。

 

 

休憩をはさんでワーグナーを3曲。

 

歌劇「リエンツィ」序曲は、ワーグナーの中では好きな曲。

相変わらず、遅めのテンポでの演奏。

でも、ワーグナーならば、そのドッシリとした感じはむしろ良い雰囲気。

 

続いて楽劇「トリスタンとイゾルテ」から、前奏曲と愛の死

ん〜〜、エロくない……

ま、それはともかく、この曲の後半あたりからアンサンブルの乱れがちらほら見られるようになってきた。

リハーサルの時間が足りなかった?

それとも集中力が欠けて来た?

かなり細かいバランスに配慮しなくちゃならない曲だけに、緊張感が解けてしまいちょっと残念。

 

最後は楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲

名曲だけに、札響も何度もアチコチで演奏している曲。

いろんな指揮者で演奏しているせいかもしれない……

メンバー各々がてんでバラバラなニュアンスで演奏している。

もちろん全体のバランスも崩れて……

ラストこそ壮大に盛り上げて終わることが出来たが、展開部などはむしろ崩壊していたと言ってもいいかもしれない。

 


 

さて……

Twitterでもちょっと呟いて2,3ご意見をいただいたが……

 

最近の札響を聴くと、個々のレベルは上がっているのに、全体のアンサンブルが雑に感じることが多い。
思うに、尾高さんが頻繁に登壇していた頃に比べ、ポンマー、バーメルトと外国人指揮者が続いて、「オケの音」を作る時間が少なくなったことがその要因ではないか?
多彩な指揮者と共演することは、いろんな音楽管に触れることになり、そうした意味での成長はのぞめるが、
一方でオーケストラの土台となる「音」を作ることが出来なくなってしまう。
アマチュアのように、長い練習時間がとれるわけでないので、ちょっとしたハーモニーやトゥッティでのバランスなど、基本的なことはあらかじめ作っておかないと、リハーサルしだいでは聴き苦しい演奏になる恐れも出て来る。
特に、近年はメンバーの入れ替わりも激しく、尾高時代に作り上げたサウンドも変わって来ている。
それはもちろん良いことなのだが……
地方オケとは思えないような素晴らしいコンマスを2人も抱え、
恐らく日本クラスとも言える木管セクションをもち、
金管も打楽器も弦も充実してきているのに……
誰かドッシリと腰を据えてサウンド作りをする指揮者がいたら、どんなに素晴らしいオケになるだろうと思うと、すごくモッタイナイ気がしてならない。
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