『星が「死ぬ」とはどういうことか』(田中雅臣・著)

  • 2019.10.22 Tuesday
  • 21:36

おてんき 15.5℃/0.1℃

 

 

ずいぶんと昔のことなので記憶違いもあるかもしれないが……

 

高校1年生の「理科1」の授業で超新星爆発のことをやったとき、

教科担任だった磯貝先生の話の中に、次のようなことがあった。

 

平安時代の貴族の日記の中に、この超新星爆発の記事が書いてある。

今までなかった場所に明るく輝く星が突然表れて、昼でも明るく光っていた。

当時の人々も不思議に思って日記にも書いたんだろう。

ひょっとしたら、藤原道長もこの超新星爆発を見たかもしれないよ……

 

当時のボクは、高校を卒業したら大学に進もうとまでは考えていたけれど、大学で何を勉強しようかとまではハッキリと決めていなかった。

なんとなく、「歴史が出来たらいいな」くらいには思っていたけれど、

そのとき、「天文学もいいな。そしたら、超新星爆発について研究してみたいな」と思った記憶がある。

その後、2年生に進級する時、「理系のクラスは男子ばかり」という理由から文系クラスを選んだため、天文学についてはそれっきりになってしまったけれど、今でも当時覚えた星座や星の名前は忘れていないし、宇宙のことについての興味も深い。

 

 

さて、この本は、そうした天文学初心者のボクのような者に対しても、分かりやすく噛み砕いた書き方で超新星爆発について書かれている。

一章ごとに「まとめ」として要点を押さえてくれたり、興味を深めるような「コラム」を用意してくれているのもおもしろい。

 

書き方も、小学生に語りかけるような口調で、しかし内容は本格的な天文物理学の話を進め、

言葉だけでは理解しにくい内容も、平易な図で補足してくれている。

 

もっとも……

理科、それも物理となると、ボクの知識も理解も高校1年生でストップしている(しかもあまり覚えていない)ので、後半の内容は少々難しかったけれど、それでも最後まで今日見深く読了できたのは、話の進め方に魅力があったからだろう。

 

面白かったのは、今(著述された2015年現在)分かっていることだけではなく、「これから」のことについても述べられている点だ。

あと10年くらいして、同じような内容について書かれた本が出たりしたら、ぜひ読んでみたい。

どのくらい、研究が進歩したのか……、楽しみである。

 

 

 

 

著者の田中雅臣氏は愛知県出身。

県立半田高校を卒業後、東京大学・同大学院に進み、天文学を専攻。

26歳で、修了年限特例による博士論文早出し卒業し理学博士となったそうだ。

 

実は田中くん……

ボクが初めて担任したクラス(4年2組)の生徒でした。

当時は、勉強ができる子ではあったけれど、経歴から想像するような天才児という印象はなくて、

放課後は普通に部活動とか一生懸命やってたし、

誰にでもやさしい「とてもいい子」という印象。

例えば自分の娘の婿さんが田中君だったらいいよな」というような……

 

 

この本はたまたま見付けたんだけど、

自分がかつて勉強したかった超新星爆発について、

かつての教え子から教えてもらうというのは、なんとも興味深く、嬉しく思うのです。

 

 

ここは星もキレイだし、望遠鏡、買っちゃおうかなぁ〜。

 

 

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