『宿敵』(遠藤周作・作)

  • 2019.05.08 Wednesday
  • 21:35

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いわゆる「戦国武将」の中で、小西行長ほどよく分からない人はいないと思う。

 

堺の商人の出身で、

肥後半国宇土城主になり、

朝鮮出兵で活躍し、

関ヶ原の戦いで負けたキリシタン大名

 

肖像画も残っていないので、どんな風貌をしていたのかも不明。

 

どうやら戦はあまり得意ではなかったような……

 

関ヶ原の戦いでも、石田三成大谷吉継宇喜多秀家の奮戦についてはよく描かれるのに、

小西行長については、いったいどんな戦い方をしたのか、

そもそもどの部隊を相手に戦っていたのか、それすらハッキリしない。

 

そんな人物を主人公にして小説を書くなんて!

 

だから、奥さんも架空の人物になっちゃってる。

しかも、豊臣秀吉加藤清正を殺してしまうという過激さ!

 

物語は、小西行長加藤清正との確執を全面に押し出して描かれている。

たしかにこの2人、まるで水と油のように相容れないよな。

そういう視点から見ると、小西行長という人の一面が見えて来るような気はする。

 

また、豊臣秀吉に対する屈折した感情も面白い。

自分を取り立てて大名にまでしてくれたのだけど、

キリシタンであるが故に、使われるだけ使われて抹殺されるのではないかという不安。

こういうのって、今の社会でもまま見られる関係かもしれない。

 

(宇土城趾にて。行長さんの銅像の前で)

 

さて、我が家のご先祖様(天草久種)は、小西行長の寄騎大名でした。

だから、一緒に朝鮮にも行っているし、関ヶ原でも戦って負けてしまいました。

そんなこともあって、ちょっと興味のある武将だったりして、小西行長の小説もこれで3冊目です。

一番、読みやすかったかなぁ〜。

文禄の役の様子が詳しく描かれていておもしろかったです。

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