『劉邦』(宮城谷昌光・作)

  • 2019.03.26 Tuesday
  • 21:44

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宮城谷さんの小説は、悪くいえば頭デッカチというか、とにかく序章が長い。

 

この物語も、劉邦が亭長をしていた頃の話が詳しく描かれ、

その後、沼沢に潜んでいた時代のことも細かく描かれ、

通常メインとなるであろう楚漢戦争のことは、最後の最後に急ピッチで語られている。

 

とにかく、主人公である劉邦にスポットが当てられていて、周りの人物のことには軽く触れるだけ。

だから、張良樊噲盧綰夏侯嬰については多少触れられているものの、

本来大活躍する韓信も、背水の陣こそ少し触れられているが、

他の合戦シーンや、その人柄についてもほとんど触れられていない。

 

驚いたことに、項羽についてですら……

 

それでもおもしろく読み進められたのは、歴史として、あるいは物語としての知識があったからで、

もし、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」や、たとえ横山光輝のマンガでも読んでいればともかく、

まったくの素でこの小説を読んだとしたら、どこまで物語を理解できるだろう?

 

 

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