北海道二期会オペラ公演
- 2016.12.04 Sunday
- 13:21
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昨日の話……
kitaraで札幌交響楽団のコンサートを聴いた後、
「北海道にも天一があったのか」という嬉しい衝撃に包まれつつラーメンを食べ、
お腹もいっぱいになったところで、札幌市教育文化会館で初オペラ鑑賞。
自分でも意外だけど、生オペラって初めてなんだよね。
演奏会形式の「コジ・ファン・トゥッテ」は、高校生の時に見たことがあるけど……
演目は、プッチーニの「修道女アンジェリカ」と、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」の二本立て。
演奏は北海道室内管弦楽団。
コンマスが札響の大平さんの他、札響メンバーがたくさん入ってる!
「あぁ〜、だから昼間の札響が上手かったんだ」
……などとひねくれたコトを思ったりして。
さて、2曲ともぜんぜん知らないオペラなので、事前にCDで予習していったのだが、やはり生の迫力たるや素晴らしい。
まずは「修道女アンジェリカ」。
タイトルロールはダブルキャストだったのだが、この日歌ったのは佐々木アンリ。
この歌唱・演技が素晴らしかった。
ラストの場面なんて、子役の男の子、よく泣き出さなかったなと思えるほど怖かった。
さて、修道院での話ということもあって全編女声のみ。
それが清らかな雰囲気をかもし出し、
ラストのアンジェリカの悲惨な運命(自分で招いたこととはいえ)をよりいっそう際立たせている。
「ラ・ボエーム」や「蝶々夫人」のようなドラマチックな展開も音楽もないのに、
和声と管弦楽法のみでアンジェリカの苦悶と昇天を描いていて……
ほんとに、プッチーニってすごいなぁ〜。
休憩をはさんで「カヴァレリア・ルスティカーナ」。
こちらは一転して男女4人によるドロドロの不倫愛憎劇。
男声が入るだけでこんなにも迫力が違うんだということにも気付かされたが、
ストーリーがややこしい上に、それぞれのキャストにもとうてい共感できないという困った内容。
この歌劇は間奏曲ばかりが有名になってしまっているけど、それもうなづけるかも。
初めてオペラを見たのだから、内容が良いとかどうとか比べるものもなく、感想もうまく書けないのだけれど、
やはり映像で見るのとはぜんぜん迫力も違うし、面白かった。
合唱付きのオーケストラって好きだし、機会があればぜひまた見てみたい。