札響名曲シリーズ フロンティアの彼方

  • 2018.10.13 Saturday
  • 22:26

おてんき 16.1℃/2.2℃

 

 

気が付けば10月……

 

例年、この時期になるとトマトの収穫・出荷は激減して、1日おき程度になるんだけど、

今年は、今まで穫れなかった分の玉がまとめて赤くなってくれまして……

 

 

ここ1週間は、連日40〜50ケースの出荷!

忙しくて、1日中トマトの収穫をしている有様でした。

 

 

ま、それもちょっと落ち着いて来そうな感じなんだけど……

 

そんな週末、

札幌まで、コンサートに行って来ました。

 

 

まずは、腹ごしらえ。

愛知や奈良にいた頃はよく食べに行っていた天下一品

北海道では、札幌くらいにしかお店がない上に、

都合の良いことに、コンサートホールの直近にあるというありがたさ。

2回に1回は訪店しています。

 

 

 

 

お腹がいっぱいになったところで……

 

今日のコンサートは札幌交響楽団による名曲コンサート。

題して「フロンティアの彼方」という、アメリカンなプログラム。

 

指揮は、かつて(もう20年も昔だけど)札響の首席指揮者を務めていた秋山和慶

 

プログラムは、

 

「ウェスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス (レナード・バーンスタイン)

ギター協奏曲第1番 ニ長調 作品99 (マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ)

 

「エル・サロン・メヒコ」 (アーロン・コープランド)

交響的絵画「ポーギーとベス」 (ジョージ・ガーシュウィン/ロバート・ラッセル・ベネット編)

 

アンコールは、コープランドのバレエ組曲「ロデオ」からホーダウン

ギター・ソロは村治奏一

ソリストアンコールは、タルガの「アルハンブラの想い出」

 

 

おもしろいプログラムだし、ギターのソロも良かった。

札響も上手かったんだけど……

 

なんというか……

 

手堅いんだけど、もっとノリノリで演奏してもいいかな、という、ちょっと不完全燃焼気味な後味が残った。

 

その中で、本日一番輝いていたのは、

「ウェストサイド」ではヴィブラフォンを、「ポーギーとベス」ではシロフォンを演奏していたエキストラさん。

そして、「エル・サロン・メヒコ」のエスクラさん。

サックス・セクションも美しいアンサンブルを聴かせてくれました。

 

ここ数年で、管に若い女性が増えて来た。

オーボエ、トランペット、

そして、今日からはホルンも。

 

ただ、今日はペットもホルンも硬かったかなぁ〜。

もっと自己主張してもいいと思うんだけど……

なんか、高校の吹奏楽部のコンクールを聴いてるような印象なんだよね。

みんな、いい音してるんだから!

第36回 美瑛中学校吹奏楽部 定期演奏会

  • 2018.10.07 Sunday
  • 21:09

あめ 13.9℃/9.8℃

 

 

中学生の吹奏楽を聴くのなんて、いったい何年ぶりだろう……

 

 

ピアノの生徒さんがいたり、

お友達のお嬢さんがいたり、

仕事もちょっと余裕あるし、

そんなこんなで出掛けて来ました。

 

 

 

みんな楽しそうに演奏している。

今どきの中学生って、なんか、うらやましいくらいはしゃいでますね。

自分たちが中学生の頃って、もっとジメェ〜としていてような……

 

懐かしい、「伝説のアイルランド」や「宝島」、

コンクールで演奏した「エンジェル・イン・ザ・ダーク」……

 

 

自分が指導していた頃を思い出したりしながら、楽しく聴くことが出来ました。

 

そりゃ……

ちょっと耳をマジにすれば、色々と突っ込みどころは満載でしたが……

 

ま、そんなことは、もう、どうでもいいのです。

 

さて、3年生はこれで引退。

これからが1年で一番大変な時期ですね。

それもまた、懐かしい……

♪札幌交響楽団 第612回定期演奏会♪

  • 2018.09.21 Friday
  • 23:59

おてんき 22.1℃/3.6℃

 

 

先日の北海道東部胆振地震をうけての今回のプログラムは、

無論、そんなことは予期していなかったとはいえ、かなり意義深いものを感じさせる。

 

まずは、前回の名曲コンサートのチケットの払戻をして……

珍しく中庭で休憩。

気候もちょうど良くて、またぁ〜り。

 

 

 

 

そして、ロビーコンサート。

 

フルート三重奏で、カステレード「フルート吹きの休日」

 

乙中でもアンサンブルの演目として何度も取り上げた曲。

「何かいい曲ないですか?」という他校の生徒に薦めて、まんまと代表を譲ってしまったということもあったっけ。

曲は中学生でも演奏出来る程度の内容だが、

さすがプロの演奏となると、やはり中身が違う。

余裕をもって、しかも意外と溌剌とした演奏を聴かせてくれた。

 

 

 

さて、本プログラム。

 

第一部、冒頭は、細川俊夫「瞑想 〜3月11日の津波の犠牲者に捧げる〜」

 

大好きな現代音楽。

バーメルトも言っていたように、犠牲者に寄り添うような音楽。

打楽器の金属的な擬音や、ポリフォニックな管弦の響き……

似第のヴァイオリンの掛け合い……

こういう曲は、やはり録音ではなく、実演で聴きたい。

見て楽しむ部分もあるからね。

 

 

 

そして、ドビュッシー管弦楽のための「映像」

 

今回は、通常とは違った1(ジーグ)、3(春のロンド)、2(イベリア)という順番。

最後を最強音で盛り上げて終わるという効果はあるものの、反対に前半が冗長になってしまう感は否めない。

この演奏順、自分は受け入れにくい。

 

また、冒頭ではオーボエダモーレの痛恨のトラブル。

ホールにツバが詰まってしまったか?

その後しばらく、割れたような音色が続いてしまったのも痛かったが、

それよりも、釣られてコーラングレもバスーンも音を外していたのは残念至極。

 

また、全体を通してなんとなくぎこちないサウンドになっていた。

フランス音楽らしいサウンドが聴きたかったのだが……

 

そんな中、オーボエやクラリネットは見事なソロを聴かせてくれた。

また、日本カスタネット協会会長の真貝裕司のカスタネットも素晴らしかった。

 

 

 

休憩をはさんで、フォーレ「レクイエム」

小林沙羅(ソプラノ)三原剛(テノール)をソロに迎え、

札響合唱団(合唱指揮:長内勲)が共演。

いや、合唱が共演というより、

この曲の場合、オーケストラが合唱と共演していると言った方が正しいかもしれない。

 

さて、いきなり並び方や編成からして独特。

ステージ上手にヴィオラ(10人)、

中央にヴァイオリン(8人)、

下手にチェロ(8人)、その後ろにバス(4人)。

これをコの字型に配置して、後方に管楽器群という並び。

 

全体を通して、ヴァイオリンよりは、ヴィオラが主体となっているので、この配置はなかなか妙を得ていると思った。

聴こえて来るサウンドも、落ち着いて、しかも広がりをもった印象。

 

初めて聴く札響合唱団も素晴らしい。

美しい歌声が、時に切なく、時に温かく包み込むような……。

 

実はこの曲、ぷろこのお葬式の時にかけていた曲。

どうしても、その時のこととリンクしてしまう。

……どころか、

会場で一緒に聴いてるし!

ボクの膝の上に、丸くなって乗ってるし!

首筋をなでた手触りまで生々しい。

 

 

フォーレの音楽とあいまって、温かいひと時を体験してしまいました。

アムステルダム・バロック管弦楽団

  • 2018.09.09 Sunday
  • 21:25

くもり 21.1℃/12.5℃

 

 

今日、聴きに行く予定だったコンサート。

地震の影響で中止になってしまいました。

 

 

予定されていたプログラムは……

 

小フーガ ト長調 (J.S.バッハ)

ミサ曲 ロ短調 (J.S.バッハ)

 

 

ボクがバッハのコンサートに行くなんて、この先もあるかどうか……

 

ふだんも、まず聴くことがないので、曲も全然知らなくて……

CDは持っていたので、ハウスでひたすら流してみたり……

 

バロックトランペットや、ナチュラル・ホルンの超絶技巧(に聞こえる)が素晴らしくて……

 

まで聴いてみたかった。

 

残念……

 

札響名曲シリーズ セプテンバー in ロンドン (中止)

  • 2018.09.08 Saturday
  • 21:51

おてんき 22.9℃/17.7℃

 

 

 

今日、聴きに行く予定だったコンサート。

地震の影響で中止になってしまいました。

 

 

 

予定されていたプログラムは……

 

シンフォニア ト長調 (C.P.E.バッハ)

交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」 (J.ハイドン)

交響曲第8番 ト長調 (A.ドヴォルザーク) 

 

ドボ8は、通称「イギリス」とも呼ばれていたので、

題名がイギリスにちなんだ曲を集めたというプログラム。

でも、結局イギリス風な曲はなく、イギリスで作曲したとか、イギリスで出版されたとかいうネーミング。

ちょっと皮肉まじりなプログラムだったのかな?

 

指揮者の鈴木秀美は、もともとチェロ奏者。

古楽器奏者として著名な方で、今回のブログラムでも、そういった方面からの解釈が楽しみだったのだが……

 

 

いまだに、JRは特急は運休してるし、余震も続いている。

お客さんや演奏者、スタッフの安全を考慮すれば、今回の演奏会中止は妥当な決断だと思う。

 

でも……

やっぱり聴いてみたかったなぁ〜。

近いうちに、鈴木さんの再演に期待したい。

ロシア・ナショナル管弦楽団

  • 2018.06.17 Sunday
  • 22:38

おてんき 22.1℃/10.0℃

 

 

夏前のコンサートラッシュ、最後は……

 

ミハイル・プレトニョフ指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団

 


 

開場前からkitaraはチョー満員。

ピアノ独奏の反田恭平ファンのおば樣方か?

何となく、いつものkitaraとは雰囲気が違う。

 

 

1曲目は、グラズノフ作曲、組曲「中世より」前奏曲

ロシアっぽい、重厚で豊潤なサウンド。

ねちっこい歌い回し。

弦楽のアンサンブルが心地良い。

今日のプログラムへの期待が高まる。

 

 

2曲目は、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」

ピアノ独奏は反田恭平

冒頭からかなり遅めのテンポでたっぷりと歌い回す。

反田のピアノは、明るく甲高い音色ながら、輪郭のハッキリとした力強さがある。

随所にアドリヴを加えながら、最後まで楽しませてくれた。

 

ただし、一昨日の彼のツイートによると、今回の共演はリハーサルなしだったそうだ。

前日に高崎で公演があったので、まったく初めてではなかったのだが、

それにしても、外国オケの来日公演のコンチェルトって、こんなもんなのか?

 

いや、それにしては……

オーケストラもソリストも、それぞれが勝手なことをやっているように見えて、

それでもしっかりと合っているというのは、両者の力量が高いからなのだろう。

 

ソリスト・アンコールは、モーツァルト「トルコ行進曲」

「ねぇ、なんか弾いてよ」と言われて、

「ぢゃ、ちょっとだけだよ」と言って弾いたような演奏。

おもしろい解釈で楽しかったけれど、正直なところ、チャイコンの印象がちょっと飛んだ……

いらなかったかも……

 

 

休憩をはさんで、ストラヴィンスキー作曲、バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)

 

と、ここで辺りを見回すと、客席に空席が目立つ。

2割方減ってる……。

反田ファンのおば樣方、トンズラしましたか?

いや、終演後にはサイン会があるので、それまではお茶でもしているんでしょうか?

 

ソレハトモカク……

この曲はひどかった。

ソロこそ、それぞれの奏者がいい演奏をしていたのが救いだが、

ハーモニーにしろ、弱奏部のバランスにしろ、まったく均整が取れていない。

フォルティッシモのトゥッティなど、伴奏部がガツガツ出てしまってメロディが聞こえない。

何をやっているのか分からないような箇所が何度もあった。

練習してあるんだろうか?

すくなくとも、ゲネプロかホールリハーサルでチェックするべきだと思うのだが……。

 

レアな版で、滅多に聴くことが出来ないだけに非常に残念。

 

 

アンコールは、チャイコフスキー劇付随音楽「雪娘」から道化師の踊り

これまた珍しい選曲。

ボクは大好きな曲で、ほぼ毎日のようにハウスでもかかっているのだが、

実演に触れることなど二度とないかもしれない。

タンブリン、ノリノリでした。

トランペットも、カッコ良くソリを吹いてました。

 

それにしても、レアなプログラム。

来日オケがこんな選曲をしてくれることはとても嬉しかったし、

とても力のあるオーケストラだっただけに、メインの「火の鳥」は本当に残念。

 

 

さて、これで9月までコンサートはオアズケ。

多分……

 

札響名曲シリーズ VIVA! スペイン

  • 2018.06.02 Saturday
  • 21:42

おてんき 25.3℃/7.2℃

 

実は……

オーボエの音色が、すごく好きなんです。

 

だから、今日のプログラムは、本当に楽しみでした♪

 

G.ビゼー 「カルメン」第1組曲

E.ラロ 「スペイン交響曲」

J.イベール 交響組曲「寄港地」

A.E.シャブリエ 狂詩曲「スペイン」

M.ファリャ 「三角帽子」第2組曲

 

 

 

タイトルは「VIVA! スペイン」となっているけど、

ファリャ以外はみんなフランスの作曲家。

 

フランス人て、明るくて陽気なスペインに憧れるんでしょうか?

 

指揮は広上淳一、ヴァイオリン独奏は三浦文彰

 

 

広上さんのラジオ体操のような指揮も愉快だったし、

三浦くんのクールなヴァイオリンも良かったけれど、

 

本日の白眉は、「寄港地」の第2曲(チュニス〜ネフタ)でのオーボエのソロ。

札幌交響楽団首席の関美矢子さんの演奏は、

異国情緒たっぷりな旋律を、パリジャンであるイベールの耳を通して聴いたような都会的な洗練された表現。

そして、いつも思うけど音色が美しい♪

 

いいオーボエ奏者のいるオケは幸せだ。

演奏する方も、聴く方も……

 

今の札響は木管が実に充実している。

だから、「カルメン」も、「寄港地」も「三角帽子」も、とても安心して聴けた。

 

もうひとつ付け加えるのなら、

「狂詩曲「スへイン」や、アンコールの「ジプシーの踊り」でのタンブリン。

音色やノリも良かったけど、魅せることも忘れていない楽しい演奏。

ライブなんだから、目にも訴えないとね。

 

 

あ、これは、開演前にレストランkitara でいただいたスイーツ。

美味でした。

 

これを食べている横を、広上マエストロがテクテク歩いて奥の席へ……。

演奏会前に、会場のレストランで一服するマエストロなんて初めて見た。

なんか和んだ……

アカデミー室内管弦楽団♪名古屋公演

  • 2018.04.24 Tuesday
  • 21:49

おてんき 17.2℃/-2.4℃

 

 

古い話になるが……

 

1992(平成4)年10月30日、愛知県芸術文化劇場コンサートホール。

 

指揮はもちろん、今は亡きサー・ネヴィル・マリナー

ヴァイオリン独奏は当時まだ二十歳の諏訪内晶子

 

歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲 (H.ベルリオース)

ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 「トルコ風」 K.219 (W.A.モーツァルト)

交響曲第5番 ホ短調 作品64 (P.I.チャイコフスキー)

 

 

とにかく、マリナーの指揮が見たくて、

諏訪内のヴァイオリンが聴きたくて、

そして、アカデミー室内管弦楽団の音が聴きたくて取ったチケット。

 

席は1列目で、手を伸ばせば諏訪内さんに触れられそうな位置。

 

 

アカデミーの音は、それまで聴いたどのオーケストラとも違う、

あまりに柔らかく深い森の中にいるような心地良さ。

諏訪内のソロも、それまで見たブルッフやプロコの時とは違って、生き生きと楽しげ。

実際、演奏中にマリナーとのアイコンタクトを取った時に笑顔になったのは、当時としては珍しい出来事。

 

チャイコの5番の躍動感、抒情感、そして美しい弦の響き、柔らかい管の音……

この曲を好きになったのは、この時の演奏の影響がかなり大きい。

 

 

 

 

なぜ、こんなに古い話を今さら持ち出したのかというと……

 

実は、最近知った事なのだが、

このコンサートが行なわれたのは、愛知県芸術文化劇場の開館初日なのです。

いわば、「こけら落とし公演」の1つだったようで。

そのせいか、この時のアカデミーの来日ツァーでチャイコなんて演奏したのはこの日だけ。

あとは、ほぼモーツァルト三昧。

トロンボーンやチューバは、この日だけのために来日したんだよね。

 

こんなコンサートのチケット、よく取れたよなぁ〜。

 

まだネット販売なんてなかった時代で、

おそらく、どこかに電話をして買ったんだろうけど……

ソリストの目の前、しかも当時吸わないなんて人気絶頂の時期だったわけだし。

 

今さらながらに、貴重な体験だったわけで、感慨にふけっちゃってるんですけど……

 

 

 

 

 

 

さて、

今秋、札幌文化芸術劇場がオープンします。

 

こけら落とし公演は、ばバッティストーニの指揮で、歌劇「アイーダ」。

 

コレは行かなきゃ!

と思って、先週の土曜日、発売と同時にアクセスしたものの、………………つながらず、

 

…つながらず、

……つながらず、

………つながらず、

…………つながらず、

……………………つながらず、

 

……………………………………………………SOLD OUT !

 

 

オープン記念公演の一環として行なわれるバレエ「白鳥の湖」は、なんとかゲットしたものの、

やはり、開館初日に見られなかったのは残念です。

 

もう、ものすごいアクセスだったようで、

 

直売所なんて、何時間も行列して並んだのに買えなくて、ちょっとイザコザもあったらしい。

 

こうなるの、分かりそうなもんなのに……

 

 

 

こうしてみると、

やはり、芸文の初日にアカデミーが聴けたのは、

やはり、

奇蹟だよね。

札響名曲シリーズ バーメルト首席指揮者就任記念「マエストロ入場です!」

  • 2018.04.21 Saturday
  • 22:19

おてんき 23.6℃/2.4℃

 

 

今年の札幌交響楽団名曲シリーズはおもしろい!

 

というわけで、年間通し券(5枚綴り)をドーンと買ってしまいました。

このシリーズは、個別の購入はほとんど席がない状態なので、こうでもしないと聴けないんです。

 

 

今日はその第1回。

今季から首席指揮者に就任したマティアス・バーメルトのお披露目公演でもあります。

 

それにしても……

久し振りに来た札幌は暑い暑い。

半袖で歩いている学生さんわんさか。

もっとも、その横にはコートを着たお姉さんも。

あれ、きっと本州から来た人だよね。

 

さて、開場までちょっと時間があったので、

ホールの近くにあるラーメン屋さん「天下一品」で腹ごしらえ。

 

 

ニンニクの臭いをプンプンさせて開場へ。

 

就任記念コンサートという事で、テレビ局の取材もあったようです。

確かに、カメラが何台もウロウロしてました。

 

 

さて、今日のプログラムですが……

 

第1部はサーカスをテーマにした小品を集めたプログラム。

 

「剣士の入場」 (J.A.V.フチーク)

「サーカス・ポルカ 〜若い象のための〜」 (I.ストラヴィンスキー)

交響曲第82番 ハ長調「熊」より、第4楽章 (J.ハイドン)

組曲「鳥」より、めんどり (O.レスピーギ)

歌劇「サルタン皇帝の物語」より、 熊蜂の飛行 (N.A.リムスキー=コルサコフ)

組曲「道化師」より、ギャロップ (D.カバレフスキー)

歌劇「ファウスト」より、ワルツ (C.グノー)

 

曲の前には、バーメルトさんの解説(ドイツ語)があって、

ちょっとジョークを交えたり、オチを付けたりして楽しかったのだけれど、

それを通訳(菅野ボッセ美智子)が翻訳したりしてちょっと冗長になった感はあった。

でも、翻訳してくれないとよく分かんないし……

 

第2部は、今年没後150年になるロッシーニにちなんだ選曲。

 

「マチネ・ミュージカル 〜ロッシーニの主題による〜」 (B.ブリテン)

「風変わりな店」〜ロッシーニの主題によるバレエ〜 より、
  序曲,タランティラ,コサックダンス,カンカン」 (O.レスピーギ)

歌劇「ウィリアム・テル」序曲 (G.ロッシーニ)

 

実は、一番の目当ては「風変わりな店」だったんだけど……

こんなチョイスになろうとは!

 

アンコールは、おなじみの「ラデツキー行進曲」(J.シュトラウス1世)

 

 

 

演奏は……

こういうプログラムだから仕方がないんだろうけど、「なんとなく」な部分が多い演奏になってしまっていた。

14型の二管編成を基本にした大きめの編成の割には鳴っていなかった。

 

アンサンブルも、ところどころで乱れてしまっていたり、

「ウィリアム・テル」のコーラングレのソロもちょっと残念。

その上、後ろでトライアングルが邪魔しちゃっててどうにもならない感じだった。

一方、冒頭のチェロのソロとアンサンブルは緊張感もあり、美しく秀逸だった。

また、全曲を通して木管の響きはキラキラして本当にステキだと思った。

パーカッションも大活躍する曲が多かったが、シロフォンやタンブリンなどが良い仕事をしていた。

 

これは多分バーメルトの音楽の作り方のためだと思うのだが、

奇をてらう事なく(これは歴代札響の指揮者の伝統?)、落ち着いた解釈で、

しかもテンポ設定もちょと遅めに設定しているせいか、躍動感とか高揚感とかは乏しくなりがち。

 

以前聴いた「幻想交響曲」もそうだった……、なんてことも思い出したり。

 

 

なお、バーメルトは、来週の定期でモーツァルトの29番と「アルプス交響曲」を、

9月には細川俊夫の「瞑想」、ドビュッシーの「映像」、フォーレの「レクイエム」を、

来年1月にはマルタンやブラームスの2番を取り上げる。

 

なかなか意欲的なプログラムでおもしろいのだが……

新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第42回札幌

  • 2018.02.11 Sunday
  • 23:59

ゆき -1.4℃/-3.4℃

 

 

ベテランの演奏家による渋く深みのある演奏もいいが、

ボクは、むしろ若い人の演奏を聴く方が好きだ。

 

若手演奏家のパフォーマンスは、

曲の解釈や表現にはまだ青い所もあるかもしれないけれど、

それを補ってあまりある爽やかさや溌剌とした表現があることが多い。

 

今回の演奏会は、そんなボクの欲求を十分に満たしてくれた。

 

 

当日……

美瑛は吹雪いていたのに、札幌は青空が見える……

 

地下鉄の駅から、中島公園の中を歩いて会場へ。

 

 

今回は全席自由席ということなので、

久し振りに開場前に並んでみた。

 

 

会場30分前に並んだにしては前の方?

50人目くらいかな?

残念なことに、会場の入りは4割ほど。

両サイドはほぼ空席。

なんかもったいないな……

 

 

さて演奏ですが……

 

トップバッターは、ソプラノ板東由依

モーツァルトモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」より、"踊れ、喜べ、幸いなる魂よ"、"アレルヤ"

高音に伸びのある華やかな明るいソプラノ。

会場が温まっていないせいか、やや小じんまりとした響きに聴こえたが、

モーツァルトらしい、ちょっとコミカルさも感じるステキな演奏だった。

 

続いて、ユーフォニアム佐藤悠光

ホロヴィッツ「ユーフォニアム協奏曲」

ユーフォとオーケストラの共演なんて、なかなか聴ける機会はないだろう。

実は、今回のコンサートに行こうと思った決めては、このユーフォ協奏曲なのだ。

それも、選ぼうと思えばスパークやウィルビーなどの華やかで技巧的な曲もあるのに、ホロヴィッツを選曲する辺りが興味深い。

演奏は、なるほどこの曲を選んで来たのが頷けるような落ち着いた音色。

また、切なく歌う表現は見事といえる。

ユーフォの音は、ともするとぼやけ気味になってしまうことが多いのだが、

彼女の音は芯のある輪郭のくっきりとした音色で、細かな音符もはっきりと聴こえる。

「惑星」とか「展覧会の絵」とか……、オケの中で吹いて欲しい奏者だと感じた。

 

前半の最後はピアノ横山瑠佳

ベートヴェン「ピアノ協奏曲第4番」

とても澄んだ音色で、軽やかな演奏。

ベートーヴェンにありがちな陰鬱さとか重厚さよりも、楽天的な明るさが目立った。

オケと共演するには、いささか音量や力強さが足りないか?

 

さて、ここまでで第1部が終了。

長い……

もう1時間半近く経ってるし……

腰が痛くなってしまったので、エントランスにあるオブジェを拝借してストレッチ。

 

 

後半の初めはピアノ水口真由

サン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番"エジプト風"」

ピアノが続いたのだが、この2人、かなりタイプが違う。

前半の彼に比べても、重量感のあるどっしりとした音。

しかし、サン=サーンスらしい軽やかな表現はよく出来ているからおもしろい。

惜しいのは、彼女も音量がイマイチ。

全奏になると、どうしてもオケに隠れてしまう。

そのせいで、ラストの盛り上がりも、後ひと息訴えかけて来ない。

でも、表現に合わせた音色も多彩で、ソロで聴いたらもっとステキな演奏が聴けるような気がする。

 

トリはマリンバ入川奨

彼は、札響の首席ティンパニ奏者なのだが、

今回はいつもいる一番後ろの席からステージ最前列に出て来て、

しかも楽器をマリンバに持ち替えてのパフォーマンス。

これも、より華やかな曲を求めれば、ヒグドンやジョリヴェの打楽器協奏曲もあるのだろうが……。

クレストン「コンチェルティーノ」は、けして超絶技巧を駆使したような曲ではないのだけれど、

軽やかなリズム、美しいカンタービレ、力強い和音……、

マリンバの持つさまざまな可能性をよく表現して、ラストを飾ってくれた。

むしろ、前の4人が緊張してちょっと硬い雰囲気だったのに対して、

彼1人だけが、場慣れしているのか余裕綽々な演奏をしていたのがおもしろかった。

 

 

長いコンサートだったが、期待通り、若々しい爽やかさ、大胆な表現、

可能性を秘めた伸びしろまで見せてくれた、興味深いコンサートだった。

 

 

外に出たら、黄昏時に中島公園のゆきあかりが、

幻想的な素晴らしいアンコールを魅せてくれた。

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