ロシア・ナショナル管弦楽団

  • 2018.06.17 Sunday
  • 22:38

おてんき 22.1℃/10.0℃

 

 

夏前のコンサートラッシュ、最後は……

 

ミハイル・プレトニョフ指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団

 


 

開場前からkitaraはチョー満員。

ピアノ独奏の反田恭平ファンのおば樣方か?

何となく、いつものkitaraとは雰囲気が違う。

 

 

1曲目は、グラズノフ作曲、組曲「中世より」前奏曲

ロシアっぽい、重厚で豊潤なサウンド。

ねちっこい歌い回し。

弦楽のアンサンブルが心地良い。

今日のプログラムへの期待が高まる。

 

 

2曲目は、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」

ピアノ独奏は反田恭平

冒頭からかなり遅めのテンポでたっぷりと歌い回す。

反田のピアノは、明るく甲高い音色ながら、輪郭のハッキリとした力強さがある。

随所にアドリヴを加えながら、最後まで楽しませてくれた。

 

ただし、一昨日の彼のツイートによると、今回の共演はリハーサルなしだったそうだ。

前日に高崎で公演があったので、まったく初めてではなかったのだが、

それにしても、外国オケの来日公演のコンチェルトって、こんなもんなのか?

 

いや、それにしては……

オーケストラもソリストも、それぞれが勝手なことをやっているように見えて、

それでもしっかりと合っているというのは、両者の力量が高いからなのだろう。

 

ソリスト・アンコールは、モーツァルト「トルコ行進曲」

「ねぇ、なんか弾いてよ」と言われて、

「ぢゃ、ちょっとだけだよ」と言って弾いたような演奏。

おもしろい解釈で楽しかったけれど、正直なところ、チャイコンの印象がちょっと飛んだ……

いらなかったかも……

 

 

休憩をはさんで、ストラヴィンスキー作曲、バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)

 

と、ここで辺りを見回すと、客席に空席が目立つ。

2割方減ってる……。

反田ファンのおば樣方、トンズラしましたか?

いや、終演後にはサイン会があるので、それまではお茶でもしているんでしょうか?

 

ソレハトモカク……

この曲はひどかった。

ソロこそ、それぞれの奏者がいい演奏をしていたのが救いだが、

ハーモニーにしろ、弱奏部のバランスにしろ、まったく均整が取れていない。

フォルティッシモのトゥッティなど、伴奏部がガツガツ出てしまってメロディが聞こえない。

何をやっているのか分からないような箇所が何度もあった。

練習してあるんだろうか?

すくなくとも、ゲネプロかホールリハーサルでチェックするべきだと思うのだが……。

 

レアな版で、滅多に聴くことが出来ないだけに非常に残念。

 

 

アンコールは、チャイコフスキー劇付随音楽「雪娘」から道化師の踊り

これまた珍しい選曲。

ボクは大好きな曲で、ほぼ毎日のようにハウスでもかかっているのだが、

実演に触れることなど二度とないかもしれない。

タンブリン、ノリノリでした。

トランペットも、カッコ良くソリを吹いてました。

 

それにしても、レアなプログラム。

来日オケがこんな選曲をしてくれることはとても嬉しかったし、

とても力のあるオーケストラだっただけに、メインの「火の鳥」は本当に残念。

 

 

さて、これで9月までコンサートはオアズケ。

多分……

 

札響名曲シリーズ VIVA! スペイン

  • 2018.06.02 Saturday
  • 21:42

おてんき 25.3℃/7.2℃

 

実は……

オーボエの音色が、すごく好きなんです。

 

だから、今日のプログラムは、本当に楽しみでした♪

 

G.ビゼー 「カルメン」第1組曲

E.ラロ 「スペイン交響曲」

J.イベール 交響組曲「寄港地」

A.E.シャブリエ 狂詩曲「スペイン」

M.ファリャ 「三角帽子」第2組曲

 

 

 

タイトルは「VIVA! スペイン」となっているけど、

ファリャ以外はみんなフランスの作曲家。

 

フランス人て、明るくて陽気なスペインに憧れるんでしょうか?

 

指揮は広上淳一、ヴァイオリン独奏は三浦文彰

 

 

広上さんのラジオ体操のような指揮も愉快だったし、

三浦くんのクールなヴァイオリンも良かったけれど、

 

本日の白眉は、「寄港地」の第2曲(チュニス〜ネフタ)でのオーボエのソロ。

札幌交響楽団首席の関美矢子さんの演奏は、

異国情緒たっぷりな旋律を、パリジャンであるイベールの耳を通して聴いたような都会的な洗練された表現。

そして、いつも思うけど音色が美しい♪

 

いいオーボエ奏者のいるオケは幸せだ。

演奏する方も、聴く方も……

 

今の札響は木管が実に充実している。

だから、「カルメン」も、「寄港地」も「三角帽子」も、とても安心して聴けた。

 

もうひとつ付け加えるのなら、

「狂詩曲「スへイン」や、アンコールの「ジプシーの踊り」でのタンブリン。

音色やノリも良かったけど、魅せることも忘れていない楽しい演奏。

ライブなんだから、目にも訴えないとね。

 

 

あ、これは、開演前にレストランkitara でいただいたスイーツ。

美味でした。

 

これを食べている横を、広上マエストロがテクテク歩いて奥の席へ……。

演奏会前に、会場のレストランで一服するマエストロなんて初めて見た。

なんか和んだ……

アカデミー室内管弦楽団♪名古屋公演

  • 2018.04.24 Tuesday
  • 21:49

おてんき 17.2℃/-2.4℃

 

 

古い話になるが……

 

1992(平成4)年10月30日、愛知県芸術文化劇場コンサートホール。

 

指揮はもちろん、今は亡きサー・ネヴィル・マリナー

ヴァイオリン独奏は当時まだ二十歳の諏訪内晶子

 

歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲 (H.ベルリオース)

ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 「トルコ風」 K.219 (W.A.モーツァルト)

交響曲第5番 ホ短調 作品64 (P.I.チャイコフスキー)

 

 

とにかく、マリナーの指揮が見たくて、

諏訪内のヴァイオリンが聴きたくて、

そして、アカデミー室内管弦楽団の音が聴きたくて取ったチケット。

 

席は1列目で、手を伸ばせば諏訪内さんに触れられそうな位置。

 

 

アカデミーの音は、それまで聴いたどのオーケストラとも違う、

あまりに柔らかく深い森の中にいるような心地良さ。

諏訪内のソロも、それまで見たブルッフやプロコの時とは違って、生き生きと楽しげ。

実際、演奏中にマリナーとのアイコンタクトを取った時に笑顔になったのは、当時としては珍しい出来事。

 

チャイコの5番の躍動感、抒情感、そして美しい弦の響き、柔らかい管の音……

この曲を好きになったのは、この時の演奏の影響がかなり大きい。

 

 

 

 

なぜ、こんなに古い話を今さら持ち出したのかというと……

 

実は、最近知った事なのだが、

このコンサートが行なわれたのは、愛知県芸術文化劇場の開館初日なのです。

いわば、「こけら落とし公演」の1つだったようで。

そのせいか、この時のアカデミーの来日ツァーでチャイコなんて演奏したのはこの日だけ。

あとは、ほぼモーツァルト三昧。

トロンボーンやチューバは、この日だけのために来日したんだよね。

 

こんなコンサートのチケット、よく取れたよなぁ〜。

 

まだネット販売なんてなかった時代で、

おそらく、どこかに電話をして買ったんだろうけど……

ソリストの目の前、しかも当時吸わないなんて人気絶頂の時期だったわけだし。

 

今さらながらに、貴重な体験だったわけで、感慨にふけっちゃってるんですけど……

 

 

 

 

 

 

さて、

今秋、札幌文化芸術劇場がオープンします。

 

こけら落とし公演は、ばバッティストーニの指揮で、歌劇「アイーダ」。

 

コレは行かなきゃ!

と思って、先週の土曜日、発売と同時にアクセスしたものの、………………つながらず、

 

…つながらず、

……つながらず、

………つながらず、

…………つながらず、

……………………つながらず、

 

……………………………………………………SOLD OUT !

 

 

オープン記念公演の一環として行なわれるバレエ「白鳥の湖」は、なんとかゲットしたものの、

やはり、開館初日に見られなかったのは残念です。

 

もう、ものすごいアクセスだったようで、

 

直売所なんて、何時間も行列して並んだのに買えなくて、ちょっとイザコザもあったらしい。

 

こうなるの、分かりそうなもんなのに……

 

 

 

こうしてみると、

やはり、芸文の初日にアカデミーが聴けたのは、

やはり、

奇蹟だよね。

札響名曲シリーズ バーメルト首席指揮者就任記念「マエストロ入場です!」

  • 2018.04.21 Saturday
  • 22:19

おてんき 23.6℃/2.4℃

 

 

今年の札幌交響楽団名曲シリーズはおもしろい!

 

というわけで、年間通し券(5枚綴り)をドーンと買ってしまいました。

このシリーズは、個別の購入はほとんど席がない状態なので、こうでもしないと聴けないんです。

 

 

今日はその第1回。

今季から首席指揮者に就任したマティアス・バーメルトのお披露目公演でもあります。

 

それにしても……

久し振りに来た札幌は暑い暑い。

半袖で歩いている学生さんわんさか。

もっとも、その横にはコートを着たお姉さんも。

あれ、きっと本州から来た人だよね。

 

さて、開場までちょっと時間があったので、

ホールの近くにあるラーメン屋さん「天下一品」で腹ごしらえ。

 

 

ニンニクの臭いをプンプンさせて開場へ。

 

就任記念コンサートという事で、テレビ局の取材もあったようです。

確かに、カメラが何台もウロウロしてました。

 

 

さて、今日のプログラムですが……

 

第1部はサーカスをテーマにした小品を集めたプログラム。

 

「剣士の入場」 (J.A.V.フチーク)

「サーカス・ポルカ 〜若い象のための〜」 (I.ストラヴィンスキー)

交響曲第82番 ハ長調「熊」より、第4楽章 (J.ハイドン)

組曲「鳥」より、めんどり (O.レスピーギ)

歌劇「サルタン皇帝の物語」より、 熊蜂の飛行 (N.A.リムスキー=コルサコフ)

組曲「道化師」より、ギャロップ (D.カバレフスキー)

歌劇「ファウスト」より、ワルツ (C.グノー)

 

曲の前には、バーメルトさんの解説(ドイツ語)があって、

ちょっとジョークを交えたり、オチを付けたりして楽しかったのだけれど、

それを通訳(菅野ボッセ美智子)が翻訳したりしてちょっと冗長になった感はあった。

でも、翻訳してくれないとよく分かんないし……

 

第2部は、今年没後150年になるロッシーニにちなんだ選曲。

 

「マチネ・ミュージカル 〜ロッシーニの主題による〜」 (B.ブリテン)

「風変わりな店」〜ロッシーニの主題によるバレエ〜 より、
  序曲,タランティラ,コサックダンス,カンカン」 (O.レスピーギ)

歌劇「ウィリアム・テル」序曲 (G.ロッシーニ)

 

実は、一番の目当ては「風変わりな店」だったんだけど……

こんなチョイスになろうとは!

 

アンコールは、おなじみの「ラデツキー行進曲」(J.シュトラウス1世)

 

 

 

演奏は……

こういうプログラムだから仕方がないんだろうけど、「なんとなく」な部分が多い演奏になってしまっていた。

14型の二管編成を基本にした大きめの編成の割には鳴っていなかった。

 

アンサンブルも、ところどころで乱れてしまっていたり、

「ウィリアム・テル」のコーラングレのソロもちょっと残念。

その上、後ろでトライアングルが邪魔しちゃっててどうにもならない感じだった。

一方、冒頭のチェロのソロとアンサンブルは緊張感もあり、美しく秀逸だった。

また、全曲を通して木管の響きはキラキラして本当にステキだと思った。

パーカッションも大活躍する曲が多かったが、シロフォンやタンブリンなどが良い仕事をしていた。

 

これは多分バーメルトの音楽の作り方のためだと思うのだが、

奇をてらう事なく(これは歴代札響の指揮者の伝統?)、落ち着いた解釈で、

しかもテンポ設定もちょと遅めに設定しているせいか、躍動感とか高揚感とかは乏しくなりがち。

 

以前聴いた「幻想交響曲」もそうだった……、なんてことも思い出したり。

 

 

なお、バーメルトは、来週の定期でモーツァルトの29番と「アルプス交響曲」を、

9月には細川俊夫の「瞑想」、ドビュッシーの「映像」、フォーレの「レクイエム」を、

来年1月にはマルタンやブラームスの2番を取り上げる。

 

なかなか意欲的なプログラムでおもしろいのだが……

新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第42回札幌

  • 2018.02.11 Sunday
  • 23:59

ゆき -1.4℃/-3.4℃

 

 

ベテランの演奏家による渋く深みのある演奏もいいが、

ボクは、むしろ若い人の演奏を聴く方が好きだ。

 

若手演奏家のパフォーマンスは、

曲の解釈や表現にはまだ青い所もあるかもしれないけれど、

それを補ってあまりある爽やかさや溌剌とした表現があることが多い。

 

今回の演奏会は、そんなボクの欲求を十分に満たしてくれた。

 

 

当日……

美瑛は吹雪いていたのに、札幌は青空が見える……

 

地下鉄の駅から、中島公園の中を歩いて会場へ。

 

 

今回は全席自由席ということなので、

久し振りに開場前に並んでみた。

 

 

会場30分前に並んだにしては前の方?

50人目くらいかな?

残念なことに、会場の入りは4割ほど。

両サイドはほぼ空席。

なんかもったいないな……

 

 

さて演奏ですが……

 

トップバッターは、ソプラノ板東由依

モーツァルトモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」より、"踊れ、喜べ、幸いなる魂よ"、"アレルヤ"

高音に伸びのある華やかな明るいソプラノ。

会場が温まっていないせいか、やや小じんまりとした響きに聴こえたが、

モーツァルトらしい、ちょっとコミカルさも感じるステキな演奏だった。

 

続いて、ユーフォニアム佐藤悠光

ホロヴィッツ「ユーフォニアム協奏曲」

ユーフォとオーケストラの共演なんて、なかなか聴ける機会はないだろう。

実は、今回のコンサートに行こうと思った決めては、このユーフォ協奏曲なのだ。

それも、選ぼうと思えばスパークやウィルビーなどの華やかで技巧的な曲もあるのに、ホロヴィッツを選曲する辺りが興味深い。

演奏は、なるほどこの曲を選んで来たのが頷けるような落ち着いた音色。

また、切なく歌う表現は見事といえる。

ユーフォの音は、ともするとぼやけ気味になってしまうことが多いのだが、

彼女の音は芯のある輪郭のくっきりとした音色で、細かな音符もはっきりと聴こえる。

「惑星」とか「展覧会の絵」とか……、オケの中で吹いて欲しい奏者だと感じた。

 

前半の最後はピアノ横山瑠佳

ベートヴェン「ピアノ協奏曲第4番」

とても澄んだ音色で、軽やかな演奏。

ベートーヴェンにありがちな陰鬱さとか重厚さよりも、楽天的な明るさが目立った。

オケと共演するには、いささか音量や力強さが足りないか?

 

さて、ここまでで第1部が終了。

長い……

もう1時間半近く経ってるし……

腰が痛くなってしまったので、エントランスにあるオブジェを拝借してストレッチ。

 

 

後半の初めはピアノ水口真由

サン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番"エジプト風"」

ピアノが続いたのだが、この2人、かなりタイプが違う。

前半の彼に比べても、重量感のあるどっしりとした音。

しかし、サン=サーンスらしい軽やかな表現はよく出来ているからおもしろい。

惜しいのは、彼女も音量がイマイチ。

全奏になると、どうしてもオケに隠れてしまう。

そのせいで、ラストの盛り上がりも、後ひと息訴えかけて来ない。

でも、表現に合わせた音色も多彩で、ソロで聴いたらもっとステキな演奏が聴けるような気がする。

 

トリはマリンバ入川奨

彼は、札響の首席ティンパニ奏者なのだが、

今回はいつもいる一番後ろの席からステージ最前列に出て来て、

しかも楽器をマリンバに持ち替えてのパフォーマンス。

これも、より華やかな曲を求めれば、ヒグドンやジョリヴェの打楽器協奏曲もあるのだろうが……。

クレストン「コンチェルティーノ」は、けして超絶技巧を駆使したような曲ではないのだけれど、

軽やかなリズム、美しいカンタービレ、力強い和音……、

マリンバの持つさまざまな可能性をよく表現して、ラストを飾ってくれた。

むしろ、前の4人が緊張してちょっと硬い雰囲気だったのに対して、

彼1人だけが、場慣れしているのか余裕綽々な演奏をしていたのがおもしろかった。

 

 

長いコンサートだったが、期待通り、若々しい爽やかさ、大胆な表現、

可能性を秘めた伸びしろまで見せてくれた、興味深いコンサートだった。

 

 

外に出たら、黄昏時に中島公園のゆきあかりが、

幻想的な素晴らしいアンコールを魅せてくれた。

kitaraのニューイヤー

  • 2018.01.14 Sunday
  • 23:59

おてんき -4.6℃/-18.1℃

 

 

今年のコンサート初めは、札幌交響楽団の、ニューイヤー・コンサート。

 

ウィーン・フィルのコンサートマスター、フォルクハルト・シュトイデを招いての演奏会。

 

 

ほぼ205日ぶりに訪れたkitara。

前回は、ぷろこも一緒だったな……

と、どうしても感傷的になってしまう。

 

 

 

さて……

ステージにも、花や幕が飾られて華やかな雰囲気の中、

 

1曲目は、歌劇「オベロン」序曲(C.M.ウェーバー)

今回、指揮者は不在なので、てっきりシュトイデさんが弾き振りをするのかと思いきや、

コンサートマスターの席に座ったまま、時々指示を出すという程度のアプローチ。

それでも、札響のメンバーは必死に合わせようとしていて、大きな乱れはないからさすが!

 

ただ、シュトイデさんの音がすごすぎる。

今回の座席は1階7列目27番でほぼ中央。

コンマスの席は同じ目線でド真ん前。

もう、音がビュンビュン飛んで来て、札響の皆さんには悪いけど、オーケストラのトゥッティを凌駕していました。

まるで、ヴァイオリン・ソロの曲のような……

 

 

2曲目は、Mブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」をシュトイデさんのソロで。

何度も聴いているこの曲、

傾向としては若手のヴァイオリニストが演奏する機会が多いようだが、

今回のように、ベテランのマエストロの実演に触れるのは珍しいかもしれない。

演奏は、ダイナミックかつ余裕をもった表現で、

どんなに細かい音符でもキレイな音色で奏で、しかも音の粒がハッキリしている。

弓の返しも、表現によって全て変えているのが、今回の席からはよく聴くことが出来た。

特に第2楽章の美しさは白眉。

この曲、こんなにも美しいメロディだったんだ……と、改めて心にしみた。

ただ、終楽章の後半から、何かしらガサツな演奏になってしまったのが惜しまれる。

きっかけは、オーケストラのトゥッティの部分でちょっとバラバラになってしまったことか?

それでイラッとした?

シュトイデさんは、弾きながらも時々オケに指示を出していたが、

その多くは、「もっと、もっと」と言っているようなジェスチャーで、

しかも彼が望んでいたテンポも、オケが演奏していたものとはちょっと違ったような振りも見られたりした。

そのあたりに齟齬があったのかもしれないけれど、実に残念。

 

 

 

 

第2部は、新春らしくシュトラウス一家の曲ばかり。

 

喜歌劇「こうもり」序曲(ヨハン・シュトラウス供

ポルカ「テープは切られた」(エドゥアルド・シュトラウス)

「鍛冶屋のポルカ」(ヨーゼフ・シュトラウス)

「トリッチ・トラッチ・ポルカ」(ヨハン・シュトラウス供

「射撃のカドリーユ」(エドゥアルド,ヨーゼフ,ヨハン・シュトラウス狭膾遏

ワルツ「ウィーン気質」(ヨハン・シュトラウス供

「ロシアの行進曲風幻想曲」(ヨハン・シュトラウス供

ワルツ「美しく青きドナウ」(ヨハン・シュトラウス供

 

正月に見たウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを思い出したりして、

お正月気分がちょっと蘇って来た。

欲を言えば、もう少し演出をしても良かったんじゃないかな。

「鍛冶屋のポルカ」では蹄鉄を打つひとが前に出て来たり……

 

アンコールは、お決まりの「ラデツキー行進曲」

指揮者もいないので、シュトイデさんが目で合図をしただけなのに、今日のお客さんは完璧な手拍子☆彡

すげぇ〜〜。

 

 

いい演奏会だった♪

 

外に出たら、美しい黄昏時。

kitaraのイルミネーションも、いつもよりキレイに見えた。

 

 

 

 

 

まだ時間が早かったので、札幌でお正月ディナー。

というほどの食事でもないけれど、鹿児島黒豚のしゃぶしゃぶ「いちにいさん」でちょっと贅沢。

 

 

ステラプレイスの上階から見た夜景もキレイだった。

 

パリ・オペラ座バレエ「白鳥の湖」(2005年)

  • 2018.01.04 Thursday
  • 18:05

くもり -2.5℃/-6.7℃

 

もうお仕事が始まっている方も多いとは思いますが、

我が家はまだまだお正月気分が抜けず、家の中でゴロゴロしております。

 

そんな今日この頃、1つのブルーレイ・ディスクを手に入れちゃいました。

 

 

パリ・オペラ座(バスチーユ)で2005年に公演されたバレエ「白鳥の湖」

 

実はこの公演、新婚旅行で訪れたパリで観ているんです。

観たのは2006年1月6日

ちょうど結婚式当日の夜でした。

 


夜のバスチーユ・オペラ座。

入る前からワクワクしていました。

 

 

入ってみたら、ミョーに近代的な建物で、ちょっと拍子抜け。

ガルニエ・オペラ座にも行ってみたかった。

 

 

オーケストラもバレエも最高でした。

 

ただ……

当時はかなり無知だったため、主演のアニエス・ルテステュのことなんて全然知らず……

他のキャスティングも、指揮者(ヴェロ・バーン)もバレエ界としてはかなり豪華だったのに……

もったいないことをしちゃいました。

知ってたら、いくらか心構えも違ったろうに……

 

 

ただ、オーケストラ(パリオペラ座管弦楽団)の音にはしびれたのは今でも覚えています。

フランスらしい響きに酔いまくっていました。

 

 

その公演のディスクが発売されているというのを知ったのはつい先日。

「廃盤になる前に買わなくちゃ」と慌てて購入し、今日、鑑賞したわけです。

 

 

当時の感動が蘇って来ました。

こんなステージを生で観たのに……

ホントにモッタイナイ。

 

 

実は、生のバレエを見たのは、これともう1つ(ドン・キホーテ)しかないんです。

せっかく札幌に良い劇場が出来るんだから、オペラだけじゃなくて、バレオの公演もして欲しいなぁ〜。

 

 

 

 

 

 

 

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あいプラン ラブ&サンクス コンサート

  • 2017.12.19 Tuesday
  • 23:59

ゆき -2.6℃/-5.2℃

 

 

今年は、本当にたくさんのコンサートを聴くことが出来た。

その最後を飾るのが、今回のコンサート。

 

あいプランは、やわらぎ斎場などの冠婚葬祭を取り扱う札幌の企業。

代表取締役さんがクラシック好きなのか、開演前に詳しい解説を交えたあいさつをしていた。

社会貢献の一環でこうしたコンサートを企画して下さっているのだろう。

なんと、S席2,000円!

今回、みごと当選したので、札幌まで聴きに行って来たというわけである。

 

 

今回の指揮者は飯森範親さん。

個人的なことだけど……

彼のTwitterをフォローしていて、

彼のiPhoneがフリーズしてしまった時に解除の方法を教えてあげたこともあったりして、

なんとなく、一度聴いてみたい指揮者だったのです。

 

それが今回。思いがけない形で実現して、

しかも大好きなチャイコフスキー三昧。

いやが上にもテンションが上がりました。

 

 

 

オープニングは、序曲「1812年」

有名な割にはあまり実演のない曲だけど、実は聴くのは3回目。

冒頭のチェロ・ビオラのアンサンブルから、仲仕らいつもの札響とは違う響き。

ロシア的なメロディの歌い方も、とても自然で統一感もあり、

さらには勢いのすごいこと!

これならナポレオンも楽々と撃退できるはず?

 

でも……

最後の音のフェルマータが伸びている最中から拍手したヤツが約1名。

演歌のコンサートじゃないんだから、勘弁して欲しい……

 

 

 

続いて、札幌出身のピアニスト鈴木飛鳥さんをソリストに迎えてピアノ協奏曲第1番

このコンサートでは、北海道ゆかりの若い演奏家を育てようという企画もあり、これはその一環。

ちなみに、来年のコンサートのソリストは、先日のオーディションで決まったそうで、

その方も会場に来ていて紹介されていた。

9月にチャイコのヴァイオリン協奏曲を演る予定だそうだ。

ちなみに、再来年は管楽器のソロで協奏曲をという予定だそうだ。

こうした企画は大歓迎である。

ただ……

今回はちょっと残念なことになってしまった。

詳しいことは、またいずれ……

 

 

 

 

 

メインは、交響曲第4番

この演奏が、今まで聴いて来た数多くの札響の演奏の中でも白眉だった。

第1楽章、

何度も何度も繰り返される不安定なリズムとメロディを、

ダイナミックに、見事なアンサンブルでたたみ込む。

第2楽章、

木管を中心としたソロ陣が、メランコリックかつロマンティックな旋律を美しく歌い上げる。

第3楽章のピツィカート、

札響がこんなに迫力のある美しいピツィを打てるなんて!

そして終楽章。

どんなにエネルギッシュになっても、アンサンブルも、ハーモニーのバランスも崩れない。

今まで聴いた4番の中でも文句なしにベスト☆彡

素晴らしい!

この演奏が今年のラストで本当に良かった。

 

なお、アンコールは「くるみ割り人形」からトレパークだった。

 

 

 

飯森さん、毎年札響には客演で来ているそうだが、

ぜひ、次回は定期で聴かせて欲しい。

今回のコンサートは、リハも昨日1日だったはず。

それでいてこれだけの演奏を作り上げるのだから……

いやが上にも期待は高まる。

 

 

 

 

 

 

さて……

 

今回はこのままお泊まり。

明日、ぷろこを江別の大学病院に連れて行かなくちゃならないので、

ぷろこも同伴で札幌パークホテルに泊まりました。

あ、ぷろこは車中泊だけど……

 

駐車場でご飯を食べるぷろこさん。

本当に君は病気なのかい?

 

ホテルはコンサート会場であるkitaraの目の前。

窓からはkitaraが見えました。

これで一泊5,000円しないなんて……

 

明るいうちに着いたので、中島公園をお散歩。

kitaraの前でぷろこと記念撮影。

音楽日和 〜JAF会員のための音楽会〜

  • 2017.11.25 Saturday
  • 23:19

ゆき -0.8℃/-6.9℃

 

 

昨年に続いて、今年もJAFの音楽日和というコンサートに来ました。

 

 

開場前のロビーはいつになくチョー満員。

しかも、いつもの定演とかに比べて男性の割合が高い!

しかも、上下ジャージ姿の人もいる!!

いくらドレスコードがないといっても、ちょっと場違いな感じは否めません。(誰か教えてあげようよ)

 


 

さて、今年の音楽日和は……

 

指揮に、札幌交響楽団指揮者のポストにある佐藤俊太郎

ヴァイオリン・ソロに正戸里佳

 

札幌交響楽団の演奏は、数年前に比べると見違えるくらいに上手くなった。

とりあえず、事故はほとんどないし、アンサンブルもキレイになったと思う。

 

今日の演奏は、弦が12型の小さめの編成。

 

冒頭の「フィガロの結婚」や、サン=サーンスの協奏曲では小気味良いまとまりをみせていたが、

チャイコフスキーの「悲愴」交響曲になると、

メゾフォルテの時などはむしろ美しいアンサンブルになっていたが、

強奏の時になると、管の圧力に弦が完全に負けてしまって、バランスを欠いた演奏になってしまっていた。

 

佐藤の指揮は、プレトークの時のお話同様に、まじめな、ちょっとお堅い感じの演奏。

「模範的な」とまでは言わないが、もう少しオモシロミがあっても良いのではないかと思う。

 

正戸のヴァイオリンも、きれいな音や正確な技術は安心して聴けるのだが、

こちらも正面からストレートにぶつかり過ぎていて、「あとひとつ」の何かが欲しい。

でも、こちらは曲がサン=サーンスの3番だし……

この曲って、いい曲かもしれないけれど、ちゃんと聴かせようとすると難しいよね。

 

ソリスト・アンコールはイザイの「サラバンド」。

こちらの方が、ちょっと個性を垣間みられたかもしれない。

 

 

オーケストラのアンコールは、JAF音楽日和では定番の「威風堂々第1番」。

こんな明るく壮大な曲を、「悲愴」の直後に演奏するのってどうなんだろう?

決まりモノなのかもしれないけれど、ちょっと違和感がありありだった。

 

 

ここ数ヶ月、何度も足を運んだkitaraも、すっかり冬景色になってしまった。

 

そして、マチネの後のお楽しみは札幌ディナー。

美味しいお肉をいただいて、今年の農作業のプレ打ち上げをしてきました。

 

ロシア国立交響楽団 シンフォニック・カペレ

  • 2017.11.10 Friday
  • 23:59

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チャイコフスキーの後期3交響曲を一度に演奏するコンサートと聞けば、そりゃ誰でもイロモノたど思うよね。

 

しかも、ウワサでは瀑演系のオーケストラだという。

 

もうぼちぼち仕事も終わっているだろう。

ネタがてらオモシロ半分に買ったチケットは、意外に掘り出し物だった。

 

 

ロシア国立交響楽団と紹介された今回のオーケストラは、

モスクワを拠点とするオーケストラで、

State Symphony Capella of Russia、つまりロシア国立シンフォニー・カペラと訳した方が正しいらしい。

 

指揮はヴァレリー・ポリャンスキー

 

ステージはひな壇を全く使わず、木管・金管・打楽器も全て同じ高さのステージにセッティングしていた。

 

こんなオーケストラは初めてで、どんな音が出て来るのか、開演前から興味津々。

 

 

第1部は、交響曲第4番 ヘ短調 作品36

 

いきなりホルンのファンファーレで始まったことに、分かってはいてもものすごい違和感。

この曲を、何の前触れもなしにコンサートで聴くことなんてまずありはしない。

何か、見てはいけないものを見てしまったような衝撃から抜け出すのに少々時間がかかったが、

いざ落ち着いて聴いてみれば、なんと繊細な演奏をするオケなんだろう!

「誰だ? 瀑演だとか言ったのは!」

むしろ人数の多い室内管弦楽団のような演奏。

 

比較的ゆっくりとしたテンポで、フレーズを長くとって、たっぷりと歌い込んでいる。

2楽章は見事にカンツォーナ。テンポを揺らして叙情的な歌を聴かせてくれた。

3楽章のピツィカートの響きの艶やかなこと!

ロシア的な素朴な響きが、チャイコフスキーの音楽と見事にマッチしている。

終楽章はやや盛り上がりに欠け、こんなに興奮しないチャイ4も珍しいけど、

それはコンサートの始まりだからなのかもしれない。

 

この4番は、いわば序曲のようなものなのだ。

 

 

 

第2部は、交響曲第5番 ホ短調 作品64

 

いきなり音が変わった。

堂々として豪快な演奏。

それにしてもアゴーギグが実に自由すぎる。

テンポを揺らしまくってロシア節炸裂!

しかしそれがけして押し付けがましくなく、むしろ引き込まれていく。

 

ここまで聴いて少し疲れた。

この曲のラストは、作曲者自身が「嫌い」と明言するほど作られた終わり方。

これほど堂々とした演奏をされれば、もうコンサートは終わったようなものなのだが……

 

 

 

第3部は、交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

 

テンポをかなり遅めにとって、じっくりと聴かせてくれた。

冒頭のバスーンのソロが鳥肌ものの素晴らしさ。一気にこの曲の中へ誘ってくれる。

1楽章は劇的なまでの激しさ、もの憂さ、そして安らぎ。

2楽章のワルツは、ゆっくりとしたテンポで憂鬱さを前面に出していた。

3楽章の行進曲もテンポは遅くとり、ドッシリ堂々とした構成。

そして4楽章。

こんなにもネットリとした演奏は、話には聞いていても実演に接することはまずないんじゃないだろうか。

 

 

全体を通して……

ファゴット、ピッコロ、フルート、クラリネット、オーボエ、ホルン……、特に木管のソロが秀逸。

あまりいい楽器を使っているという感じはしなかったが、

それを一生懸命鳴らしているという雰囲気が微笑ましく、

オーケストラの奏者も、手を抜くことなく必死で演奏している姿が好印象。

 

良い意味で、期待を裏切られたコンサートだった。

 

 

 

 

 

さて、

これで秋のコンサート鑑賞ラッシュも一段落。

あとは、JAFやあいぷらんの企画コンサートが2つ。

どちらも札幌交響楽団で、

どちらもチャイコフスキー(悲愴と1812年,ピアノ協奏曲,4番)。

今年はチャイコとともに暮れを迎えることになるわけで……

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