ずっとこのままで

  • 2014.12.26 Friday
  • 16:00
  -3.2℃/-12.4℃


予定通り11月末に仕事納めをして、ただ今、冬の農閑期に入っています。  

外は雪がどっかり積もって真っ白け。これじゃ仕事なんて出来ない。
そうだ、しないんじゃなくて出来ないんだ。
それに、畑だって雪に当てることで、必要な水分やミネラル分を補給しているわけだから、けして遊んでいるわけじゃないんだ。
そう自分に言い聞かせて、疲れた身体も気持ちもリフレッシュ!  

と、言いたいところですが、昨日までフル稼働で働いていたのに、いきなり今日から休みだよと言われても、身体がジッとしていてくれません。  

本棚の整理をしてみたり、意味のない模様替えをしてみたり、片時もジッとしていられません。
たまにゴロンとなれば熱が出るし……。
マグロは動き続けていないと死んでしまうそうですが、ひょっとしてボクはマグロ人間?  

それでも最近はお休みモードに慣れて来て、家でゴロゴロしながらステレオを聴いてる時間が増えました。  

5年前、就農したばかりの頃は「早く雪が融けないかな〜、早くトマトの苗が来ないかな〜」なんて思っていましたが、
今では「ずっと雪が積もってればいいのに。このままでいいのに」って思っちゃいます。  

あと一ヶ月もすればハウスにビニールをかけ、新しいシーズンが始まります。
その準備もやらないといけないのですが、休みに慣れた身体はなかなか動き出しません。  

おやおや、これじゃマグロじゃなくて、ただのナマケモノですね。

町内会日帰り温泉旅行

  • 2014.11.25 Tuesday
  • 16:00
毎回、トマトの管理作業をしたり、トラクタで畑を起こしたりしながら、ぼんやりと「次は何を書こうかなぁ〜」なんて考えているのですが、この時期ばかりはそうはいきません。なにしろ、怒濤の勢いでハウスの片付けをしつつ、同時進行で来年の準備もしているわけですから。  

そんな忙しい毎日もほっと一段落した今月初め、町内会の慰安旅行に行ってきました。旅行といっても日帰りで近くの温泉に行って、お昼ご飯を食べながらお酒を飲んでワイワイガヤガヤするだけなのですが、これがけっこう楽しいんです。  

ボクが住んでいる町内は全部で10戸。今回の参加者は15名で、80歳を過ぎたおじいちゃんから、一番若いのはボクの妻で30ン歳。おっと、先月生まれたばかりのお嬢ちゃんがいたっけ。年齢はずいぶんと離れていますが、ほとんどが農家なので話題には困りません。それに、何気ない会話から、経営や栽培のヒントになったりすることも多いんです。  

こうした行事って、だんだん減ってきていませんか。以前住んでいた所では、慰安旅行どころか、町内会すらなかったし、隣に住んでいる人も、あいさつする程度で話すらしたことがありませんでした。  

冬の農閑期には、地域の忘年会や新年会などの行事が目白押しです。そういえば、お年寄りのカラオケ大会に呼ばれてサックスを吹いたこともあったっけ。

 こういうのも、田舎暮らしの醍醐味なのかもしれませんね。

秋バテ

  • 2014.10.10 Friday
  • 16:00
 14.2℃/9.6℃

みなさん、この時期「なんか疲れがとれないな〜」とか「食欲ないな〜」なんてこと、ありませんか。ぼくも、「夏バテが続いてるのかな」なんて思っていたけど、こんなに涼しくなったのに、今さら夏バテでもないですよね。  

ところが、このダルさ、どうやら『秋バテ』らしいですよ。  

気温の変化が激しいこの時期、自律神経のバランスが乱れて起きる症状なのだそうです。対策としては、十分な休養をとること、バランスの良い食事、そして身体を温める……。  

よし、それなら温泉に行こう!  

こういう話になると、突然アクティヴになるのが我が家の良い所。  家から車で30分ほどの所にある白金温泉。ここなら町民割引も使えるし、近くには青い池や望岳台という観光スポットもあってリフレッシュには最高。折しも、山は紅葉真っ盛り。赤や黄色に彩られた樹々は見ているだけでも癒されます。  

露天風呂に浸かって、のんびり紅葉をながめながら、この半年を振り返ります。

「トマトは…、メロンは…、アスパラは…」  

おっと、リフレッシュに来ているんだ。仕事のことは忘れよう。  

いや、忘れようとしてもそりゃ無理か。まだトマトもカボチャも残ってるんだもんね。  

秋バテ解消とまではいかなかったけど、ちょっとだけ元気を取り戻したかな。あと2ヶ月、収穫や片付け、頑張ります。

毎朝ほのぼの

  • 2014.08.25 Monday
  • 16:00
 22.8℃/15.6℃


朝、寝室のドアを開けると、「オハヨ」というかわいい声がします。

声の主は【らふま】。我が家の末娘ニャンコです。  

え、ネコがしゃべるのかって?  

ふふふ…、ちゃんとしゃべるんですよ。「オハヨ」だけですけどね。「オハヨ、オハヨ」と何度も言いながらすり寄って来ます。彼女は、相手からなでられるのはいやがりますが、自分から手にすり寄って来るんです。

ひとしきりじゃれ合ったら階下へ。階段の下では、シェットランドシープドッグの【ぷろこ】が階段に前足を乗せて「ヘッヘッ」と荒い息をしながらお待ちかね。  

リビングに入ると、ワンワン吠えながらその場をぐるぐる数回まわり、しゃがんだボクの股の間に飛び込んできます。そして四本の足を順番に握手して朝の儀式はおしまい。朝ご飯をもらえるのをおとなしく待っています。  

その間、このコラムにも何回か登場しているお兄ちゃんニャンコの【ちゃいこ】はといいますと…。  

彼はずっとソファに座って見ているだけ。ボクが寄って行くと「ふにゃぁ〜」と言って腹を出して寝そべり、あごを突き出します。

 「なでろと?」  

彼はあごの下をなでられるのが大好きなのですが、それにしても態度がでかい。まるでお殿様です。

イヌネコなどと言っても、性格は本当に十人十色。実におもしろい。  

さて、3匹のワンニャンに元気をもらって、今日もトマトの収穫、がんばろうかね。

一番おいしいのは

  • 2014.07.09 Wednesday
  • 16:00
 32.4℃/16.2℃

ハーブ、アスパラガスに続いて、トマトも直売所に並び始めました。「おたくのトマトはおいしいからねぇ〜」。そんな言葉を聞くのは、生産者として本当にうれしい瞬間です。  

ところが、続けて次のセリフをいうおじいさんがいるんです。「でも、うちのトマトの方がもっとうまいけどな」  
てっきりトマト農家なのかと思いきや、家庭菜園で育てているのだとか。しかもかなりこだわりをもっておられて、土づくりから水のやり方までずいぶんと工夫をしておられるご様子。

 「それはおいしいトマトになるでしょうね」と言うと、「当たり前だよ。うちのトマトが日本で一番おいしいさ!」と自信たっぷり。  

ボクも、トマトを作り始めてまだ6年ですが、それでもプロのはしくれとして技術を磨き「おいしいトマトを作ろう」といろいろ工夫をしています。自分の育てた野菜にそれなりの自信も持っているつもりです。  

でも、やっぱり家庭菜園で育てたものには勝てません。だって、そこには「愛情」という、どんな肥料にも負けないエキスがたっぷりと注がれているのですから。  

今はプランターなどでも手軽に出来ますし、みなさんもぜひご自分で野菜を育ててみてはいかがでしょうか。きっと、おいしい野菜ができると思いますよ。

 あ、そうそう。例のおじいさんのトマトの苗ですが、毎年、うちで買って行ってくれています。

春風はハーブの香りとともに

  • 2014.05.26 Monday
  • 16:00
ディル、タイム、チャイブ、クレソン、コリアンダー。  これ、何の名前だか分かりますか? まるでゲーム「ドラゴンクエスト」の呪文のようですよね。5月1日、わが家の直売所に今年初めて並んだのは、この子たちなんです。  

他にも、バジル、カモミール、レモンバーム、イタリアンパセリ、ペパーミント……、とくればそろそろお分かりでしょうか。そうです。これらはみんな、ハーブの名前なんですよ。  

畑の雪が解けて、ハウスの中が青々として来るこの季節、直売所の小屋の中に何か並んでいれば、「何だろう」ってのぞきたくなりますよね。  

でも、多くの人は、ちょっとのぞいたらすぐに立ち去ってしまいます。「アスパラはまだ?」「トマトはいつから?」なんて声を残して。  

そりゃそうですよね。ハーブなんて、興味のない人にはただの草でしかありませんからね。  

実は、ボクもその一人。「これ、どうやって使うの?」なんて尋ねられても、半分くらいしかお答えできません。しかも、レモンバームみたいに香りのいいものならともかく、コリアンダーなんて、カメムシみたいな臭いがするんですよ。知らずに鼻を近づけた人は「くさっ!」とか叫んでました(笑)。  

でもね、よく見るとかわいいんですよ。小さな葉っぱから、一生懸命いい香りを出してるのって、なんかけなげじゃないですか。

毎年、このハーブの香りを嗅ぐと、春の訪れを感じるんです。


マーチで水やり

  • 2014.04.09 Wednesday
  • 16:00
  11.7℃/-6.5℃

今、わが家はトマトの育苗に大忙しの毎日です。  

発芽して30日ほどの苗たちは、人間でいえば幼稚園に入る前の子供のようなものでとてもデリケート。水やりはほとんど毎朝、ホースで一本一本ていねいにしていますが、この作業の時、BGMにマーチ(行進曲)を流しています。  

マーチは、曲によって多少の速い遅いはありますが、普通1秒間に2拍のテンポで演奏されます。一つのトマトに1秒ずつ水をかけるというわけではないのですが、この一定のテンポが、水やりに良いリズムを出してくれるんです。  

よく聴いているのは、アメリカの作曲家で「マーチ王」との異名もあるスーザ(1854〜1932)の曲です。  

実は、ぼくが音楽好きになったのは、小学生のころ、NHKの番組「名曲アルバム」でスーザの「美中の美」と「士官候補生」というマーチを聴いたのがきっかけなんです。そのころ、音楽の成績は「1」ばかりだったのに、何かしらピーンとくるものがあったんでしょうね。  

それで中学校では吹奏楽部に入り、先生になってからも吹奏楽部の顧問になり、スーザのマーチもたくさん演奏しました。生徒たちと一緒に演奏した「ワシントン・ポスト」「シカゴの美人」「自由の鐘」「星条旗よ永遠なれ」などなど…。懐かしく、そしてステキな思い出ばかりです。  

そんなころのことを思い出しながら、毎朝トマトに水をやっているんです。

スウォン

  • 2014.02.21 Friday
  • 16:00
 -1.9℃/-13.6℃

先日、韓国の水原(スウォン)という街を散策するというテレビ番組を見ました。

美しい古城の城壁、水郷の柳…。それは、祖母から話で聞いた通りの風景でした。

ぼくの祖父は、戦前この水原の小学校で校長先生をしていました。当然祖母も一緒に住んでいて、2人の叔父は水原で生まれています。

ぼくがまだ子どもだったころ、祖母は水原にいた当時の話をよくしてくれました。飼っていた大きなイヌのこと、近所に住んでいた朝鮮の人たちがとても親切にしてくれたこと、祖父が大酒を吞んで裸のまま外で寝てしまったこと等々。そんな時の祖母は、いつも遠い目をしていました。

そして、最後にはいつも「千晶が大きくなったら、水原に連れて行ってね」というのが、祖母の口癖でした。

そんな祖母も、4年前に他界しました。とうとう、水原を一緒に訪れることがかなわなかったのが心残りです。
その葬儀の時に、年配の親戚の方が言っていました。「あぁ、またおばさんのキムチが食べたかったなぁ」
ぼくは食べたことがないのですが、水原の方に作り方を教わったというキムチは、辛さと甘さのバランスが絶妙で、とてもおいしかったそうです。

テレビで水原の街並みを見ていたら、ふと懐かしい感情に襲われました。一度も行ったことがないのに…。
そういえば、旭川市と水原市は姉妹都市なんですよね。ぼくがこの地域に移住して来たのも、何か奇縁を感じずにはいられません。

音楽の力

  • 2013.12.27 Friday
  • 16:00
  1.2℃/-7.7℃


今月7日、就農する前に勤めていた中学校の吹奏楽部OBとOGが企画してくれた「天草先生と合奏する会」が愛知県半田市内で開かれ、およそ50人の元教え子たちが集まってくれました。

懐かしい思い出話に花を咲かせた後、いざ合奏を始めようとして、ふと不安がよぎりました。

卒業以来何年も楽器に触れていない子が多い上に、ボクがタクトを持つのも3年ぶりなのですから。

 しかし、タクトを振り降ろした瞬間、不安はすべて吹っ飛びました。出て来た音は、紛れもなく在りし日の乙川中学校吹奏楽部のサウンドだったのです。  

サウンドだけじゃありません。「机を動かすので…」「打楽器を運ぶので…」という幹事さんの声に、パッと反応してテキパキと動く姿、指揮を見る真剣なまなざし、そして音楽を奏でる時の笑顔…、何もかもが、あのころのままでした。  

参加者の年齢は最大9学年差があり、この日初めて顔を合わす子同士も多かったはず。しかし、そこにいたのは、先輩・後輩でもなく、先生・生徒でもない、一緒に音楽を奏でて来た仲間だったのです。世代は違っても、同じ音楽室で練習して来た者同士に通い合う何かがあったのでしょうね。  

最後にいつも練習でやっていたコラールを演奏し終わった時には、不覚にも涙があふれそうになりました。

 「先生の生徒で良かった」と言ってくれた子がいましたが、ボクの方こそ「君たちの先生で良かった」「一緒に音楽をやってきて良かった」と心から思ったひと時でした。

タカラモノ

  • 2013.11.13 Wednesday
  • 16:00
  3.4℃/-7.5℃


 みなさんの宝物って何ですか。ボクの宝物はですね……。
  ボクが就農する前、学校の先生をしていた期間は16年。決して長くはないのですが、その間に出会った子どもたちや想い出の数々こそ、ボクとっては何物にも替えがたい宝物なのです。
  中でも特に想い出深いのは顧問をしていた吹奏楽部の活動です。
  音楽室からは、いつも楽器の音が聞こえてくる。生徒たちは真剣なまなざしで一心不乱に楽譜や音楽と向かい合っている。怠けたり、ズル休みしたりする子なんていない。お互いに声を掛け合いながら練習している。そして、タクトを振り下ろすと、その練習の成果が素晴らしいサウンドとなって響いてくる。
 ―――まさに夢のような日々でした。
 不思議なのは、コンクールやコンサートのステージのような華やかな場面よりも、毎日の何気ない場面の方が印象深く残っていることです。ロングトーンやコラールなどの基礎合奏を何時間もしたり、練習が終わった後、生徒たちを車に乗せて、楽器屋に行ったり…。
  さて、そんなタカラモノたちと、近く再会することができそうです。
 「こんど『天草先生と合奏する会』を企画したいんですけど、出席していただけますか」という教え子からの電話に、二つ返事でOKしました。
 成長した彼女たちと、また一緒に音楽を奏でられるなんて!  
12月4日、指揮棒1本持って、愛知まで行ってきます。
そのリポートは、また次回。

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