おかえり、ぷろちゃん。

  • 2017.12.07 Thursday
  • 19:02

おてんき -1.6℃/-11.2℃

 

 

昨日まで、ぷろこが入院していました。

 

なんと、10日間という長い入院でした。

 

 

その直前……、というのは先月末のことなのだけど、

食欲旺盛の権化のような彼女が、ほとんど食べ物に興味を示さなくなり、

しかも嘔吐を繰り返すようになり、

水も、飲んでは吐いての繰り返し。

 

どう考えても異常だろうと、大学病院の先生に電話をして、即日診ていただくことになりました。

 

(家での様子ぐったりしてます。)

 

(行きの車の中で。なんかやつれてる?)

 

着いたらすぐに検査していただいたのだけど、

案の定、血液成分がメチャクチャに!

異常に多かったカリウムも激減。

カルシウムも危険なくらい減っていたので、それで動きがおかしかったんだ……

反対に尿素窒素は激増。

とにかく、そのバランスが一覧表で見ても過多と過少の両端に偏って、

正直、「よくこれで生きてるなぁ〜」って思ったくらいでした。

   (実際、あと数日放置していたら命の危険もあったらしい)

 

 

 

 

そして即入院。

先生は、3日間徹夜で診療、看病をして下さったそうで、

そのおかげもあって、10日経った昨日には、なんとか正常値に近い範囲に回復してくれました。

 

(退院の日、ボクの姿を見たら駆け寄って来ていつものように股の間に顔を埋めて動かなくなっちゃった。

 この時ほど、ぷろこをかわいく愛しく思ったことはなかったかもしれない。

 写真はその直後、病院の待合室での様子。長い病院での暮らしに疲れきっています。)

 

 

さて、あとは在宅での療養も可能だろうということで、

点滴の方法を教えていただき、帰宅しました。

 

(病院で点滴の練習中。大人しくしてくれているので本当に助かります。)

 

 

食欲は戻ったけれど、

病気の影響か、あるいはただのわがままか……

食べ物の選り好みをします。

本当は療養食のペットフードを食べさせるのが一番なのだけれど、どうやら嫌いらしい。

今は、むしろ栄養と体力を付けさせる方が重要だということで、

「何でも与えて良い」と言われたので、野菜やサツマイモ、コーン、豚肉などを茹でて食べさせています。

 

あとは水分。

1日に1リットル以上のませるなんて不可能なので、点滴を1日2回。

ぷろこは、こういうことになると本当に良い子で、全然手がかかりません。

 

(家で点滴なぅ。30分余りかかりますが、その間ジッとしています。)

 

おもらしもなくなったし、

外に出て雪の上を楽しむようにお散歩するし、

元気になってくれて本当に良かった。

 

ぷろこのいない10日間は、家の中が信じられないくらい静かで、

ニャンズ2匹も、どこか落ち着かなくて、いつも異常に甘えて来たり……

 

やっと、日常が戻って来ました

 

まだ、無条件に安心できるほどの状態ではないけれど、

咳やクシャミをすると吠え着いてくるぷろこを見ると、ものすごく「ほっ」とするんです。

コラム卒業しました。

  • 2017.12.03 Sunday
  • 21:43

ゆき 1.6℃/-8.8℃

 

 

昨日の朝刊に載ったコラムで、北海道新聞への寄稿は最終回となりました。

 

思えば、2009年の春、新規就農者についての記事を書きたいということで取材を受け、

それがきっかけで、同年の冬からコラムを書くことになったわけです。

 

記者さんから電話があった時点では、

「ご主人でも奥さんでもどちらでもかまいませんよ」

ということだったのですが、そこは考える必要もなく、

「ボクが書きます」

と即答してしまいました。

 

「先生だったんだから、作文はお手の物ですよね。」

なんて言われたりもしましたが、

教師が作文をする機会というのは、それほど頻繁ではありません。

 

ただ、ボクの場合は、機関誌に書く機会も何度かあったり、

そもそも小学校2年生の頃から日記を書いていたので、

文章を書くことに抵抗はありませんでした。

 

でも、新聞という媒体を経て、

大勢(それこそ何万人以上!)の方に読んでいただくような文章を書くのは、

それこそ想像以上にプレッシャーがありました。

 

 

読み返してみると、初期のコラムはやはりギコチナイ……

言いたいことがかけていない!

 

でも、ある時から吹っ切れて、

自分の言葉で、

それもブログでも書くような調子で、

よく言えば洒脱に、

ハッキリ言ってしまえばザックバランに書くようになっていました。

 

ある記者さんにも、

「アマクサさんが一番自由に書いてるって感じがするよね」

と言われたこともありました。

これ、必ずしも褒め言葉ではないかもしれませんが、

ボクにとっては寝最高の褒め言葉でした。

 

そういえば、

新聞に名前が載るということの影響の大きさも思い知らされました。

 

乙川中時代も、県内のあちこち(主に楽器屋やコンサート会場)で「ちいさま」って声をかけられることが多かったけど、

今回も、銀行や郵便局の窓口、役場などの公共施設など、

身分証明書を出したり、名前が分かるようなシチュエーションで、

「新聞のコラムを書いてる方ですよね」と言われる機会が多かったです。

 

 

 

おおげさに人生を振り返ってみると……

10代は、学生として音楽と出会い、

20代は、小学校の教師として、金管バンドの指導に邁進し、

30代は、中学校の教師として、吹奏楽部の顧問として、また吹奏楽連盟の理事として音楽を満喫し、

 

40代は、新米農家として農業に精進する予定だったのが、

なぜか文章を書くことへのウェイトがかなり重かったような……、そんな8年間でした。

 

ともかく、当初2年間ということでお約束した執筆を、

道北版夕刊の「北極星」で5年間、39回、

全道版朝刊の「朝の食卓」も、通常2年のところを3年間、27回も書かせていただくことになってしまいました。

よくネタが続いたものだと自分でも感心しています。

 

 

記者さんや読者の方に評判が良かったのは、

「一番おいしいのは」「意外な真犯人」のようですが……

 

でも、ボクが一番気に入ってるのは、「にゃぁ〜」なのです。

「ボク、ちゃいこ」なんてタイトルで連載したいくらいです。(冗談です。もう書けません。)

 

ともかく、

つたない文章を8年間の長きにもわたって読んで下さったみなさん、

毎回、〆切ギリギリで出稿したにもかかわらず、丁寧に推敲して下さった歴代担当記者の皆さん、

町内・道内のあちこちで、「コラム読んでますよ」と声をかけて下さった方々、

本当にありがとうございました。

野菜のように

  • 2017.12.02 Saturday
  • 08:57

 

 

 

以前中学校で教師をしていた頃の教え子の女の子2人が、はるばる愛知から遊びに来てくれた時の話です。  

 

初めて見る丘の景色や花畑に感動した2人。

残念ながらすでにラヴェンダーのシーズンは終わっていましたが、

色とりどりに咲く花や、文字通り小麦色に染まった畑、濃緑色のビート、ちょっと黄色がかった豆畑……、

あちらこちらでシャッターを切りまくっていました。  

 

夜は我が家の庭でバーベキュー。

お肉もたくさん食べて、ビールもたくさん飲んでご機嫌だったのですが、翌朝ダウン。

お腹を抱えてうんうん唸っていました。

前日、札幌や小樽でラーメンやお寿司をたらふく食べて来たようでお腹は限界だったのでしょうね。  

 

それでも、ハウスの中ではミニトマトをほおばったり、穫れたてのトウキビを生で丸かじりしたり…。

「空気もキレイだし、食べ物はおいしいし、景色もいいし。先生、本当にいい所に住んでるよね」  

そう言い残して北海道を後にしていった2人…。  

 

そうだね。

本当にステキな環境でのびのびと暮らしていると思うよ。

おまけに、君たちのようなかわいい教え子にも恵まれて、

幸せな老後(ちょっと早いんだけど)を過ごさせてもらっているとつくづく思うよ。

 

「私は庭の野菜のように太陽を浴びて成長し、食べて、飲み、眠りたいだけだ」

とは、往年の名指揮者カルロス・クライバーの言葉。  

 

残りの人生、ボクも、そんな風に生きていきたいものです。

 

Français , Troisième fois.

  • 2017.12.01 Friday
  • 19:28

くもり -3.0℃/-13.7℃

 

 

フランス語講座、3回目です。

 

 

ボクは3回目の出席なんだけど、講座としてはすでに5回目。

てことは、あと1回で今シーズンはおしまいなんですね。

 

今回のテーマは、自分の年齢と職業を言えるようにということで……

とりあえず、99までの言い方を一気にやってしまいました。

 

数字に関しては、一昨年くらいから独習していたので自信満々だったんだけど……

やっぱりビミョーに間違っていたりもしまして、

ちゃんと習い始めて良かったぁ〜。

 

フランス語の数字の数え方って、世界で一番難しいんだってさ。

 

なんたって、「70」という単独の言い方はないんですよ。

考え方としては、「60+10」という言い方をするんですね。

更に、「80」の場合は「4x20」という言い方になるし、

「90」にいたっては、「4x20+10」という言い方になるんです。

まるで算数の計算をしているような……

 

ま、考えても仕方がないので、丸覚えしてしまう方がいいんだけど……

 

 

あと……

先週の講座で、先生に「Merci.(ありがとう)」とか「Désolé.(ごめん)」とか言われたんだけど、

どう返して良いか分かんなくて、笑顔で「ふふ…」みたいになっちゃって……

だから、ちょっと勉強して行ったんですよ。

そしたら、講座の初めに、その話題が出て!

なんてタイムリーなんだ☆彡

 

日本語では「どういたしまして」という言葉になるんだけど……

英語なら「You are welcome.」ですよね。

でも、調べたら、フランス語の言い方ってたくさん出て来て……

 

丁寧な言い方としては、

Je vous en prie.」って感じになるんだそうです。

なので、そう答えたら、

先生には「その言葉、長いよね」って。

んじゃ、「De rien.」?

あんまりアッサリ返しちゃったから拍子抜けさせてしまったかな?

そのあたりでお話が終わってしまいました。

 

ついでに書いとくと……

Il n'y a pas de qui.

Pas de qui.

Ce n'est rien.

Pas de probleme.

なんて言い方もあるみたいです。

 

 

最後に、こんがらがったのは、英語で言う所のbe動詞。

 

フランス語では、Être 動詞になるんだけど、

これが、Je(わたし)だとsuis

Tu(君)だと es

Il(彼)だと est

Nous(私たち)だと sommes

Vous(あなた、あなたたち)だと êtes

Ils(彼ら)だと sont、になるんだそうで……。

 

さういえば、英語でもドイツ語でも、人称によって動詞って変化したよね。

日本語は楽でいいや……

 

しかも、英語で言うところのhave動詞、

フランス語ではAvoirというんだけど、これも人称によって変化して……

 

しかも、職業や国籍を言う時には、Je suis で、

年齢を言う時には、J'aiというAvoir動詞を使うという……

 

なんだかどういう時にどっちを使っていいのかワカンナイ!

 

これも、丸覚えする方が良いかもね。

 

 

 

さて、後1回、何を勉強するんでしょうか。

そして、1月からの次シーズンの講座も、ちゃんと予約してまいりました。

音楽日和 〜JAF会員のための音楽会〜

  • 2017.11.25 Saturday
  • 23:19

ゆき -0.8℃/-6.9℃

 

 

昨年に続いて、今年もJAFの音楽日和というコンサートに来ました。

 

 

開場前のロビーはいつになくチョー満員。

しかも、いつもの定演とかに比べて男性の割合が高い!

しかも、上下ジャージ姿の人もいる!!

いくらドレスコードがないといっても、ちょっと場違いな感じは否めません。(誰か教えてあげようよ)

 


 

さて、今年の音楽日和は……

 

指揮に、札幌交響楽団指揮者のポストにある佐藤俊太郎

ヴァイオリン・ソロに正戸里佳

 

札幌交響楽団の演奏は、数年前に比べると見違えるくらいに上手くなった。

とりあえず、事故はほとんどないし、アンサンブルもキレイになったと思う。

 

今日の演奏は、弦が12型の小さめの編成。

 

冒頭の「フィガロの結婚」や、サン=サーンスの協奏曲では小気味良いまとまりをみせていたが、

チャイコフスキーの「悲愴」交響曲になると、

メゾフォルテの時などはむしろ美しいアンサンブルになっていたが、

強奏の時になると、管の圧力に弦が完全に負けてしまって、バランスを欠いた演奏になってしまっていた。

 

佐藤の指揮は、プレトークの時のお話同様に、まじめな、ちょっとお堅い感じの演奏。

「模範的な」とまでは言わないが、もう少しオモシロミがあっても良いのではないかと思う。

 

正戸のヴァイオリンも、きれいな音や正確な技術は安心して聴けるのだが、

こちらも正面からストレートにぶつかり過ぎていて、「あとひとつ」の何かが欲しい。

でも、こちらは曲がサン=サーンスの3番だし……

この曲って、いい曲かもしれないけれど、ちゃんと聴かせようとすると難しいよね。

 

ソリスト・アンコールはイザイの「サラバンド」。

こちらの方が、ちょっと個性を垣間みられたかもしれない。

 

 

オーケストラのアンコールは、JAF音楽日和では定番の「威風堂々第1番」。

こんな明るく壮大な曲を、「悲愴」の直後に演奏するのってどうなんだろう?

決まりモノなのかもしれないけれど、ちょっと違和感がありありだった。

 

 

ここ数ヶ月、何度も足を運んだkitaraも、すっかり冬景色になってしまった。

 

そして、マチネの後のお楽しみは札幌ディナー。

美味しいお肉をいただいて、今年の農作業のプレ打ち上げをしてきました。

 

Français , Deuxième fois.

  • 2017.11.24 Friday
  • 22:34

ゆき 1.6℃/-4.2℃

 

 

 

まさか、今ごろになってもまだハウスが片付いていないとは予想外。

 

そんな畑の様子を横目に、フランス語講座、2回目の受講であります。

 

 

本日の参加者は11名。

この前よりずいぶんと減ってる!

 

 

ま、いっか……

 

 

自分のことに集中しよう。

 

 

自己紹介……

 

これはなんとか出来るか?

 

Bonjour,

Je m'appelle Chiaki,

je suis japonais et j'habite à Biei.

Enchantée.

 

最近は、Enchantéeなんてあまり使わず、Bonjourで済ませることが多いみたいだけど……

ちゃんとしたあいさつを覚えるのと、文法の勉強も兼ねて、こんな例文をいただきました。

 

 

今日はÈで発音するアルファベットの勉強。

 

の発音に苦戦。

先生のすぐ横の席で発音していたら、「それは英語ですよ」って言われちゃった。

当たり前だけど、全然違うんだよね。

そういえば、大学生の時、ドイツ語の授業でも同じことを言われたような……。

 

は、うがいをする時のような感じで発音するんだとか……

帰りの車の中で一生懸命練習していたら、咳き込んでしまった。

でも、なんとなくそれっぽくなってような、気のせいのような……

 

 

ちょっと、面白くなって来たような?

でも、しゃべれるようになるには、まだまだ千里の道の彼方までかかりそう。。。。

 

 

Français, Première fois.

  • 2017.11.17 Friday
  • 23:59

ゆき 2.3℃/-4.4℃

 

 

冬の農家は時間に余裕がある。

バイトに出掛けても良いのだけれど……

せっかくだから、何か習い事でも受けてみようかと思い立った。

 

新聞に載ってた道新文化センターの広告……

気になっていたのはフランス語

 

ところが、思い立ってはみたものの、うじうじ迷っている間に講座はスタート。

結局2回遅れで編入することになりました。

 

ちょっと転校生気分で臨んだ初講座。

 

やはり2回のブランクは大きく……

数字やあいさつは何とかなったものの、

発音になると頭が真っ白。

 

母音が区別できないぃ〜。

 

eだけでも、èéëを合わせて4種類もあるし……

 

おまけに、oとeを合わせたœなんてのもあるし!

 

 

それでも、ジョークを交えた和やかな授業のおかげで、楽しく学ぶことが出来ました。

 

 

ロシア国立交響楽団 シンフォニック・カペレ

  • 2017.11.10 Friday
  • 23:59

くもり 7.7℃/-0.5℃

 

 

チャイコフスキーの後期3交響曲を一度に演奏するコンサートと聞けば、そりゃ誰でもイロモノたど思うよね。

 

しかも、ウワサでは瀑演系のオーケストラだという。

 

もうぼちぼち仕事も終わっているだろう。

ネタがてらオモシロ半分に買ったチケットは、意外に掘り出し物だった。

 

 

ロシア国立交響楽団と紹介された今回のオーケストラは、

モスクワを拠点とするオーケストラで、

State Symphony Capella of Russia、つまりロシア国立シンフォニー・カペラと訳した方が正しいらしい。

 

指揮はヴァレリー・ポリャンスキー

 

ステージはひな壇を全く使わず、木管・金管・打楽器も全て同じ高さのステージにセッティングしていた。

 

こんなオーケストラは初めてで、どんな音が出て来るのか、開演前から興味津々。

 

 

第1部は、交響曲第4番 ヘ短調 作品36

 

いきなりホルンのファンファーレで始まったことに、分かってはいてもものすごい違和感。

この曲を、何の前触れもなしにコンサートで聴くことなんてまずありはしない。

何か、見てはいけないものを見てしまったような衝撃から抜け出すのに少々時間がかかったが、

いざ落ち着いて聴いてみれば、なんと繊細な演奏をするオケなんだろう!

「誰だ? 瀑演だとか言ったのは!」

むしろ人数の多い室内管弦楽団のような演奏。

 

比較的ゆっくりとしたテンポで、フレーズを長くとって、たっぷりと歌い込んでいる。

2楽章は見事にカンツォーナ。テンポを揺らして叙情的な歌を聴かせてくれた。

3楽章のピツィカートの響きの艶やかなこと!

ロシア的な素朴な響きが、チャイコフスキーの音楽と見事にマッチしている。

終楽章はやや盛り上がりに欠け、こんなに興奮しないチャイ4も珍しいけど、

それはコンサートの始まりだからなのかもしれない。

 

この4番は、いわば序曲のようなものなのだ。

 

 

 

第2部は、交響曲第5番 ホ短調 作品64

 

いきなり音が変わった。

堂々として豪快な演奏。

それにしてもアゴーギグが実に自由すぎる。

テンポを揺らしまくってロシア節炸裂!

しかしそれがけして押し付けがましくなく、むしろ引き込まれていく。

 

ここまで聴いて少し疲れた。

この曲のラストは、作曲者自身が「嫌い」と明言するほど作られた終わり方。

これほど堂々とした演奏をされれば、もうコンサートは終わったようなものなのだが……

 

 

 

第3部は、交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

 

テンポをかなり遅めにとって、じっくりと聴かせてくれた。

冒頭のバスーンのソロが鳥肌ものの素晴らしさ。一気にこの曲の中へ誘ってくれる。

1楽章は劇的なまでの激しさ、もの憂さ、そして安らぎ。

2楽章のワルツは、ゆっくりとしたテンポで憂鬱さを前面に出していた。

3楽章の行進曲もテンポは遅くとり、ドッシリ堂々とした構成。

そして4楽章。

こんなにもネットリとした演奏は、話には聞いていても実演に接することはまずないんじゃないだろうか。

 

 

全体を通して……

ファゴット、ピッコロ、フルート、クラリネット、オーボエ、ホルン……、特に木管のソロが秀逸。

あまりいい楽器を使っているという感じはしなかったが、

それを一生懸命鳴らしているという雰囲気が微笑ましく、

オーケストラの奏者も、手を抜くことなく必死で演奏している姿が好印象。

 

良い意味で、期待を裏切られたコンサートだった。

 

 

 

 

 

さて、

これで秋のコンサート鑑賞ラッシュも一段落。

あとは、JAFやあいぷらんの企画コンサートが2つ。

どちらも札幌交響楽団で、

どちらもチャイコフスキー(悲愴と1812年,ピアノ協奏曲,4番)。

今年はチャイコとともに暮れを迎えることになるわけで……

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

  • 2017.11.07 Tuesday
  • 23:59

おてんき 15.5℃/1.1℃

 

 

 

ブルックナーはニガテだ。

いや、ニガテと言うよりキライかも。

ハッキリ言ってよく分からない。

内容も、良さも……

 

だから、ずっと敬遠して来た。

 

でも、今回ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が来道すると聞き、

しかも指揮者がヘルベルト・ブロムシュテットと聞けば、

たとえアンチ・ブルックナーといえども、聴きに行かなきゃ後悔するだろうと思い、

49歳にしてブルックナー・デビューとなってしまいました。

 

 

第1部は、ギリシャ出身のレオニダス・カヴァコスをソリストに迎えて、

メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」

 

カヴァコスのヴァイオリンは、

冒頭こそ、ちょっと変わった節回しで、ネチッこく歌っていたのだが、

2楽章、3楽章と進むにつれ、その服装と同じようなカジュアルな演奏になっていった。

総じて、ソロよりも伴奏のオーケストラの方が熱く歌い回していたのはどういうことだろう。

まだ来日して最初のコンサートだけに探り合ってるのか?

 

一方、12型の小編成のオケは、ビックリするくらいピュアな美しいサウンド。

特に木管、それもフルートとオーボエの首席の素晴らしいこと!

 

ドイツのオーケストラというと、

スドーーン、ドデーーン、といった重い響きをイメージしていたのだが、

むしろ軽い、きらびやかな、澄んだ響きで、軽やかに演奏していたのが意外だった。

 

 

さて、メインのブルックナー、「交響曲第7番」

オーケストラは16型の大編成。

木管は二管編成だが、ホルン4本にワグナー・チューバも4本。

この中音域のホルン群の響きが、ブルックナーのサウンドを作っているんだな……

なんとなく、モコッとした田舎臭い(失礼!)、洗練されていない(またまた失礼!)音になるのは、この編成のせいなんだ……。

 

ブロムシュテットは、あるインタビューで、

「ボクはマーラーを振りたいのに、なぜか日本人はブルックナーを振らせたがる」

と言っていたのを思い出した。

それでも、スコアこそ譜面台に置いていたが、結局開くことはなく、暗譜で手振りをしていた。

とても90歳とは思えない!

 

協奏曲の時の、ピュアで軽やかなサウンドは、なぜかここでは一変し、

湿り気のある、艶やかなサウンドに変わっていた。

曲のせいなのか、あるいは会場のせいなのか……。

そういえば、ティンパニも何か叩きにくそうにしていたし、

チューバなんて何度もツバ抜きをしていたので、

ひょっとしたら、湿度が高くて音に影響を与えたのかもしれない。

 

演奏は……

もう、「素晴らしい」の一言に尽きる。

ブルックナーが苦手なボクでも、最後まで集中して聴き入り、その世界観にどっぷりと浸かってしまった。

 

オーケストラの姿勢も素晴らしい。

ステージに上がる時も、全員が席に着くまで客席を向いて起立していたりする姿勢は、日本のオケも見習うべきだろう。

 

 

一方、観客の態度は相変わらずイマイチ。

ブルックナーの曲は、ラスト、曲が終わっても、会場の残響が消えるまで拍手はしないというのが暗黙のルールだと聞いたが、

まだ指揮者が手を挙げているにもかかわらずパチパチ・ブラボー!

札幌は、やはり音楽的にはまだまだ二流か?

その上、係員が制止するのも振り切って座席からステージ前まで歩いていって拍手をする男性もいたのには、本当に呆れた。

こういうマナー違反、日本人として恥ずかしいよ……

 

 

つい先日に来た時には紅葉していたkitara周辺も、

イルミネーションが点灯して、すっかりクリスマス・モード。

 

帰路、頭の中にはブル7が何度もリフレインしていた。

 

でも、

やっぱり、

ブルックナーはニガテかも。

札幌交響楽団 第604回定期演奏会 〜エリシュカ最終公演〜

  • 2017.10.28 Saturday
  • 23:59

おてんき 16.2℃/-4.4℃

 

 

当初、このプログラムはベートーヴェンの3番「英雄」がメインだった。

だから、行くつもりもなかったのだが……

 

ラドミル・エリシュカが、高齢と健康上の理由から日本へのフライトにドクターストップを受けてしまい、

このコンサートが日本での最終公演ということになってしまった。

プログラムも、エリシュカのたっての希望で、

札響に初めて客演した時の「シェエラザード」に変更されたわけだ。

 

大好きな「シェエラザード」。

そしてエリシュカの日本最終公演。

これは聴き逃したら一生後悔するだろうと思って慌ててチケットを購入。

席は、1階の6列目の5,6番。

ちょっと前過ぎるし隅っこ過ぎるけど、むしろ指揮台のエリシュカを間近に見ることが出来た。

むしろラッキー☆彡

 

 

これまで、エリシュカの指揮したコンサートは2度聴いている

「スペイン奇想曲」や「ダッタン人の踊り」、チャイコの「悲愴」……

どの曲も、落ち着いたテンポで、しかもスラヴォニックなサウンドを聴かせる演奏だった。

 

今回も、基本的にはそうなのだけれど、やはり何かが違った!

 

1曲目の歌劇「売られた花嫁」序曲(スメタナ作曲)

冒頭の弦の細かい音符の1つ1つから今まで聴いたことのないような緊張感が漂う。

リズム感も生き生きとして躍動感に満ちている。

今までのエリシュカとは、やはり何かが違う。

 

続くドボルザークの「チェコ組曲」では弦の艶やかな音色が印象的。

ゆったりとしたテンポでたっぷりと歌い、東欧の田舎の田園風景の中に誘われた。

「のだめカンタービレ」で一般に知られるようになったこの曲。

それでも、実演に接する機会は稀で、ボクも今回が初めての体験。

こんなにも鄙びた美しい曲だったのかと、改めて気付かされた。

 

 

休憩をはさんで、メインの交響組曲「シェエラザード」(リムスキー=コルサコフ作曲)

ゆったりとしたテンポでたっぷりと歌い込んでいるのはエリシュカさんの持ち味そのまま。

そして、細部までとても密度の濃い表情豊かな演奏。

管がメロディを歌っている裏で弦が波や風を表現するというコルサコフ特有のオーケストレーション。

バイオリンはもちろん、ビオラもグイグイと波を表現して、嵐の大きさは想像以上。

 

そして、秀逸だったのは3楽章でのピツィカート!

クラリネットやファゴットがソロを吹く裏で、弦がピツィカートを打つ場面、

こんなにも熱く豊かなピツィカートを札響が出せるなんて!

 

コンサートマスター田島高宏のバイオリンのソロも素晴らしかった。

うら若き乙女シェラザードの語りを、時に可憐に、時に妖しく、実に表情豊かに歌っていた。

そして、それを飾るハープのアルペジオも良かった。

このソロが今回の演奏に果たした意味はとても大きかっただろう。

 

もちろん、フルートやオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンなどのソロも素晴らしかった。

何をどう取り出しても、今回の演奏はケチを付ける所がないと言って良いという、極めて稀な演奏だったと言える。

それは、エリシュカとの最後の共演という、緊張感やそれ以上の「想い」が詰まっていたからだろうし、

聴いている我々も、同じような「想い」をもって客席に座っていたからだろう。

 

 

終演とともに、拍手は鳴り止まず、多くの人がスタンディングオベーション。

数えきれないほど、何度も何度もカーテンコールを繰り返し、

その度に「ブラボー!」「ありがとう」という声が飛ぶ。

オケのメンバーがステージをはけてからも、札幌では珍しい一般参賀に出て来てくれたマエストロ。

目に涙を溜め、笑顔で両手を大きく振る姿は、きっとずっと忘れられないと思う。

 

 

 

演奏ももちろん素晴らしかったが、

こうした場にいられたことが、とても幸せだったと感じる。

 

紅葉に彩られた中島公園を地下鉄の駅に向かいながら、

いつまでも、何度も何度も「シェエラザード」のメロディが頭の中で奏でられていた。

 


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